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特急おおぞら
キハ261系1000代

特急おおぞら
基本情報
愛称 特急おおぞら
形式 キハ261系1000代
区間 札幌⇔釧路
デビュー 1961年10月1日
最高速度 120km/h
運行区間

帯広・釧路方面

特急おおぞらってどんな特急?どこからどこまで走っているの?

特急おおぞらを簡単に紹介します。

区間:札幌⇔釧路

2020年3月まではスーパーおおぞら号として、長らく運転されてきた。キハ183系時代・特急とかち誕生前には帯広行きのおおぞら号も設定されていたが、名称分離という形を採った。
区間は札幌〜釧路を結んでいます。紫色のラインが入った車体のデザインは、「伸びやかなイメージ」「雄大な大地」を表現しています。

基本的な車両編成はグリーン車1両を含む6両編成

特急おおぞら 平均乗車時間は、札幌・釧路間で4時間10分

【グリーン車】
普通車よりも座席幅や間隔が広く、ゆったりとした座席は、長距離の移動にぴったり。パソコン用コンセントを完備。(本革シート:左右座席の壁、平織布シート:全席肘掛け)(編成によって本革シート、平織布シートがございます)

【自由席】
従来の普通車より座席幅を広げ、背もたれを高くし、上下可動式枕、ドリンクホルダー、チケットホルダーがございます。

【多目的室】
気分が優れなくなった場合や赤ちゃんに授乳する際にご利用いただけるよう、多目的室をご用意しております。ご利用をご希望の場合は、車掌にお申し付けください。 なお、事前のご予約はできませんのでご了承ください。

【荷物置き場】
空いていればどなたでもご利用いただける荷物置き場。海外旅行用バッグなどが置けるスペースです。

【大型荷物室】
座席近くの荷物置き場の他、デッキにも、空いていればどなたでもご利用いただける大型荷物室がございます。

特急おおぞら号の主要区間料金表(札幌駅発着)

「おおぞら」主要区間の運賃・料金(札幌駅発着・大人・片道・通常期)

区間 普通車指定席料金 グリーン車席料金
札幌⇔トマム駅 5,880円 8,150円
札幌⇔新得駅 6,690円 8,960円
札幌⇔帯広駅 8,120円 11,780円
札幌⇔池田駅 8,560円 12,220円
札幌⇔白糠駅 9,990円 13,650円
札幌⇔釧路駅 10,320円 13,980円

●特急「おおぞら」号にご乗車になるには、運賃と特急料金があわせて必要です。

●主要区間料金表は運賃と特急料金の総額を表示しています。

●主要区間早見表は運賃と特急料金をそれぞれ表示しています。

●全車指定席です。指定席特急料金は通年同額です。

特急おおぞら号停車駅(札幌駅発着)

特急おおぞら
※列車により停車駅が異なる場合があります。詳しくは、時刻表よりご確認ください。

特急「おおぞら」の停車駅は、札幌、新札幌、南千歳、追分(一部は通過)、新夕張(一部は通過)、占冠(一部は通過)、トマム(一部は通過)、新得、十勝清水(一部は通過)、芽室(一部は通過)、帯広、池田(一部は通過)、浦幌(一部は通過)、白糠(一部は通過)、釧路駅です。

駅番号 駅名 駅の読み方 停車駅
札幌駅 さっぽろ
H05 新札幌駅 しんさっぽろ
H14 南千歳駅 みなみちとせ
追分駅 おいわけ
新夕張駅 しんゆうばり
占冠駅 しむかっぷ
トマム駅 とまむ
新得駅 しんとく
十勝清水駅 とかちしみず
芽室駅 めむろ
帯広駅 おびひろ
池田駅 いけだ
浦幌駅 うらほろ
白糠駅 しらぬか
釧路駅 くしろ

●全列車停車、▲一部の列車が停車

特急おおぞら号を割引きっぷで安く乗る方法

・トクだ値

・乗車券往復割引きっぷ

・学生割引

特急おおぞら号 特急トクだ値

「特急トクだ値」は、JR北海道のインターネット予約サイト「えきねっと」(会員登録無料)の会員向けに設定されている特急列車の割引きっぷです。

乗車券と特急券がセットになっていて、「おおぞら」「とかち」の場合、札幌・新札幌・南千歳~帯広・釧路間に設定されてます。割引率は約10%~55%です。

「特急トクだ値」は、列車・席数限定です。そのため、一般発売の指定席に空席があっても、「特急トクだ値」で予約できないこともあります。特に年末年始やゴールデンウィークなどの繁忙期は、座席数が限られますので、お早めにお申し込みください。

「特急トクだ値」の価格(おおぞら)(チケットレス)の価格

区間 トクだ値1 トクだ値14
札幌⇔帯広駅 6,080~7,300円 4,050~5,670円
札幌⇔釧路駅 7,730~9,280円 5,150~7,210円

※他にも設定区間があります。

おおぞら号 学生割引(学割)

学生割引(学割)は、JRから指定を受けた学校の生徒を対象に、JRの運賃が2割引になるという制度です。中学、高校、大学は学割の対象になります。専門学校も多くは学割の対象になります。

学割が利用できるのは、片道101km以上のJR線を利用する場合です。割引内容は、運賃が2割引です(特急券は割引なし)。学割を利用するには、所属する学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」(学割証)が必要です。

特急 「おおぞら」の場合、札幌駅起点で占冠以遠なら学割が適用されます。

特急おおぞら号のデータファイル

【登場時】1961年10月1日改正

 運転区間:函館~旭川  運転本数:1往復  使用車両:

キハ82系特急おおぞら【1962年10月1日改正】

・釧路駅発着編成を連結開始。現在のおおぞら号のルーツはここから。

【1967年3月1日改正】旭川駅発着編成を分離。

 おおぞら号は函館~釧路間(室蘭本線・千歳線経由)の運行となる。

【1970年10月1日改正】1往復増発。2往復体制となる。

 (「特急おおとり」の釧路駅発着編成を分離したもの)

【1972年3月15日改正】

 3往復となる。1往復には旭川駅発着編成が復活。

【1980年2月10日改正】新型気動車キハ183系を1往復に導入。183系・国鉄色おおぞら

【1980年 10月1日改正】旭川駅発着編成を廃止。

【1981年10月1日改正】全列車を石勝線経由に変更。1往復(函館駅発着)を除き札幌~釧路間の運行とした。

 キハ183系で2往復、キハ82系で1往復に変更。

【1982年11月15日改正】全列車キハ183系に変更し食堂車の営業を終了。

【1984年2月1日改正】1往復増発し4往復となる。

【1985年3月14日改正】札幌~帯広間2往復増発。6往復になる(急行まりも号の昼行列車を特急に格上げしたもの。

           1往復にキハ82系が復活。

【1986年11月1日改正】札幌~釧路間で1往復増発。又、帯広発着の1往復を釧路まで延長。全列車がキハ183系に。

           全列車を札幌発着となり、函館~札幌は特急北斗に分離。(この時点で7往復)

【1990年9月1日改正】帯広発着の列車を特急とかち号に変更。おおぞら号は6往復に。キハ183系2次色

【1993年3月18日改正】夜行急行まりも号を特急とし、愛称をおおぞら13・14号に変更。

【1994年2月22日事故】西新得信号場~広内信号場間で、強風のため「おおぞら」10号が脱線転覆し、28名が負傷。

【1997年3月22日改正】キハ283系気動車導入によりスーパーおおぞら号運転開始。

          「スーパーおおぞら」3往復+「おおぞら」4往復となる(夜行列車を含む)。

【1998年12月8日改正】1往復を「スーパーおおぞら」に変更する。

【2001年7月1日改正】全列車を「スーパーおおぞら」に変更、「おおぞら」13・14号を「まりも」に変更。

【2007年10月1日改正】「スーパーとかち」1本と「とかち」1本を釧路まで延長、おおぞら号1往復増発。

           参考:この時、夜行特急まりも号を臨時列車に格下げ。 2008年8月31日廃止。

【2011年5月27日事故】スーパーおおぞら14号が、清風山信号場内で脱線・炎上。39人が負傷。

【2013年11月1日改正】1往復減⇒6往復に。 さらに2往復を運休に、最高速度を110km/hに制限。

【2015年4月1日】特急おおぞら(早朝・夜の)車内販売営業を終了。同時に特急北斗(スーパー北斗)(15~18号)、特急オホーツク・特急スーパー宗谷でも終了。

【2017年8月災害】台風の影響で橋が流失。大がかりな復旧工事が必要となる。

【2017年12月22日】運転を再開。

【2017年3月4日改正】車内販売をすべて終了。北海道ではスーパー北斗・北斗のみとなる。

【2020年3月改正】スーパーの冠を外し、すべて特急おおぞらとして再出発。3往復にキハ261系投入。

【2022年3月12日改正】キハ283系が運用から外れ、キハ261系への統一が完了。