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特急北斗
キハ261系1000代

特急北斗
基本情報
愛称 特急北斗
形式 キハ261系1000代
区間 札幌⇔函館
デビュー 1965年11月1日
最高速度 120km/h
使用路線 函館本線・室蘭本線・千歳線

函館方面

特急北斗ってどんな特急?どこからどこまで走っているの?

特急北斗を簡単に紹介します。

特急北斗は札幌〜函館間を結び、北海道新幹線との接続列車としても活躍しています。
1965年から運転してきた特急北斗号。
1994年からはキハ281系という新鋭の振り子式気動車を使用してスーパー北斗号として一部運転開始。
その後キハ283系が導入されて全面的にスーパー北斗号に置き換わる日が近いかと思われたものの、国鉄型キハ183系車両の特急北斗号が3往復、スーパー北斗号が9往復という状態がその後も長く続いた。
しかし、2018年3月の改正では261系の追加投入によりすべてをスーパー北斗とし、キハ183系は特急大雪・特急オホーツク運用に回ることになった。

車窓からは壮大な駒ヶ岳や噴火湾等、北海道らしい風景を楽しむことができます。

基本的な車両編成はグリーン車1両を含む7両編成です。

特急北斗 平均乗車時間は、札幌・函館間で3時間40分

【グリーン車】
普通車よりも座席幅や間隔が広く、ゆったりとした座席は、長距離の移動にぴったり。パソコン用コンセントを完備。(本革シート:左右座席の壁、平織布シート:全席肘掛け)

【普通車】
従来の普通車より座席幅を広げ、背もたれを高くし、上下可動式枕、ドリンクホルダー、チケットホルダーがございます。

【多目的室】
気分が優れなくなった場合や赤ちゃんに授乳する際にご利用いただけるよう、多目的室をご用意しております。ご利用をご希望の場合は、車掌にお申し付けください。 なお、事前のご予約はできませんのでご了承ください。

【荷物置き場】
空いていればどなたでもご利用いただける荷物置き場。海外旅行用バッグなどが置けるスペースです。

【大型荷物室】
座席近くの荷物置き場の他、デッキにも、空いていればどなたでもご利用いただける大型荷物室がございます。

特急特急北斗号の主要区間料金表(札幌駅発着)

「北斗」主要区間の運賃・料金(札幌駅発着・大人・片道・通常期)

区間 普通車指定席料金 グリーン車席料金
札幌⇔苫小牧駅 3,480円 4,250円
札幌⇔登別駅 4,890円 7,160円
札幌⇔東室蘭・室蘭駅 5,440円 7,710円
札幌⇔伊達紋別駅 6,250円 8,520円
札幌⇔洞爺駅 6,690円 8,960円
札幌⇔長万部駅 7,790円 11,450円
札幌⇔八雲駅 8,120円 11,780円
札幌⇔新函館北斗駅 9,770円 13,430円
札幌⇔函館駅 9,770円 13,430円

●特急「北斗」号にご乗車になるには、運賃と特急料金があわせて必要です。

●主要区間料金表は運賃と特急料金の総額を表示しています。

●主要区間早見表は運賃と特急料金をそれぞれ表示しています。

●全車指定席です。指定席特急料金は通年同額です。

特急北斗号停車駅(札幌駅発着)

特急北斗
※列車により停車駅が異なる場合があります。詳しくは、時刻表よりご確認ください。
特急「北斗」の停車駅は、函館、五稜郭(一部は通過)、新函館北斗、大沼公園(一部は通過)、森、八雲、長万部、洞爺(一部は通過)、伊達紋別(一部は通過)、東室蘭、登別(一部は通過)、白老(一部は通過)、苫小牧、沼ノ端、南千歳、千歳、新札幌、札幌駅です。

駅番号 駅名 駅の読み方 停車駅
H75 函館駅 はこだて
H74 五稜郭駅 ごりょうかく
H74 新函館北斗駅 しんはこだてほくと
H67 大沼公園駅 おおぬまこうえん
H62 森駅 もり
H54 八雲駅 やくも
H47 長万部駅 おしゃまんべ
洞爺駅 とうや
伊達紋別駅 だてもんべつ
東室蘭駅 ひがしむろらん
登別駅 のぼりべつ
白老駅 しらおい
苫小牧駅 とまこまい
沼ノ端駅 ぬまのはた
H14 南千歳駅 みなみちとせ
H13 千歳駅 ちとせ
H05 新札幌駅 しんさっぽろ
札幌駅 さっぽろ

●全列車停車、▲一部の列車が停車

特急北斗号を割引きっぷで安く乗る方法

・特急トクだ値

・在来線チケットレス特急券「トク割」

・学生割引

特急北斗号 特急トクだ値

「特急トクだ値」は、JR北海道のインターネット予約サイト「えきねっと」(会員登録無料)の会員向けに設定されている特急列車の割引きっぷです。

「特急トクだ値1」「特急トクだ値14」「特急トクだ値スペシャル21」があります。「特急トクだ値21スペシャル」は期間限定です。

乗車券と特急券がセットになっていて、「北斗」「すずらん」の場合、割引率は約10~45%です。価格は販売状況により変動します。期間限定の「特急トクだ値スペシャル」では最大60%の割引があります。

「特急トクだ値」は、列車・席数限定です。そのため、一般発売の指定席に空席があっても、「特急トクだ値」で予約できないこともあります。特に年末年始やゴールデンウィークなどの繁忙期は、座席数が限られますので、お早めにお申し込みください。

「特急トクだ値」の価格(チケットレス)の価格

区間 トクだ値1 トクだ値14
札幌⇔新函館北斗・函館駅 8,300~8,790円 6,830~7,810円
南千歳⇔函館駅 7,540~7,990円 6,210~7,110円

※他にも設定区間があります。

特急北斗号 在来線チケットレス特急券「トク割」

札幌近郊に設定されているチケットレス特急券です。手持ちの定期券や交通系ICカードと組み合わせて、きっぷの受取りをせず乗車します。

えきねっとで購入できます。指定席特急券のみの販売です。別途、乗車券(定期券・交通系ICカード)が必要です。

価格は15%割引です。

特急北斗号 学生割引(学割)

学生割引(学割)は、JRから指定を受けた学校の生徒を対象に、JRの運賃が2割引になるという制度です。中学、高校、大学は学割の対象になります。専門学校も多くは学割の対象になります。

学割が利用できるのは、片道101km以上のJR線を利用する場合です。割引内容は、運賃が2割引です(特急券は割引なし)。学割を利用するには、所属する学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」(学割証)が必要です。

特急「北斗」の場合、札幌駅起点で登別以遠なら学割が適用されます。。

特急北斗号のデータファイル

【登場時:1965年11月1日】

  運転区間:函館~旭川  運転本数:1往復  使用車両:キハ80系

【1968年10月1日改正】急行すずらん(函館~札幌)を1往復特急に格上げして特急北斗とし、合計2往復に。

【1969年10月1日改正】札幌発着列車を特急エルム号として愛称を分離。
 一方、別途急行すずらん号(函館~旭川)を1往復特急に格上げし、北斗号となり、1減1増で2往復。
 この時、増発分の車両が間に合わず、急行用気動車キハ56系が代走し、特急料金が100円割引された。翌年3月にキハ82系気動車を導入して解消された。

【1971年7月1日改正】特急エルム号を特急北斗号に吸収⇒3往復に。北斗号の1往復を区間短縮⇒函館~札幌に。

【1972年3月15日改正】函館~旭川の1往復を特急おおぞら号に吸収⇒2往復に。

【1973年10月1日改正】急行すずらん号1往復を特急格上げ⇒北斗3往復に。

【1981年10月1日改正】特急おおぞら号1往復を札幌で系統分割し、札幌以南を北斗号に編入⇒4往復に。

【1983年6月1日改正】1往復にキハ183系を投入。イラストHM登場(キハ183のみ)。

【1985年3月14日改正】臨時急行すずらん号を格上げ統合⇒5往復に。
 キハ82系を使用する不定期の7・4号にもイラストHM。以後臨時列車で1992年5月頃まで)

【1986年11月1日改正】特急北海号の廃止と特急おおぞら号1往復の系統分割による3往復増発⇒8往復に。

【1988年3月13日改正(津軽海峡線開業)】寝台特急北斗星誕生により、函館を早朝発&深夜着の列車がなくなる。
 特急おおとり号を札幌で系統分割。特急オホーツクと特急北斗となる。
 一部、キハ183系550番代を投入。函館~札幌を3時間29分で結ぶ。(速達化の始まり?)

【1994年3月1日改正】振子型のキハ281系を投入し、特急スーパー北斗号として5往復、特急北斗を2往復減の6往復とする。HMの表記が「北斗」から「HOKUTO」に変更
 1往復が2時間59分での運転となる(表定速度106.8km/h)。

【1998年4月11日改正】キハ283系を2往復に新規導入。特急北斗号の1往復を特急スーパー北斗号に変更。

【1998年12月8日改正】特急北斗号の1往復を特急スーパー北斗号に変更。S北斗7往復・北斗4往復。

【2009年9月30日改正】車内電話を廃止。

【2013年4月7日発煙事故】20時50分頃、八雲駅構内において特急北斗20号の4号車のエンジンから発煙する事故発生。

【2013年7月6日出火事故】15時45分頃、函館本線山崎~鷺ノ巣間走行中の特急北斗14号・NNキハ183系の4号車床下から出火する事故発生。

【2013年11月1日改正】キハ283系気動車がスーパー北斗号運用から一時撤退。最高速度が120km/hに制限された。S北斗2往復減⇒5往復に。

【2015年4月1日】特急北斗(スーパー北斗)(15~18号)の車内販売営業を終了。同時に完全終了したのは特急オホーツク・特急スーパー宗谷。また、スーパーおおぞら号では一部終了。

【2016年3月26日改正】キハ261系を投入してスーパー北斗3往復増⇒8往復に。北斗は4往復のまま。

【2017年3月4日改正】キハ261系をさらに投入してスーパー北斗9往復に。北斗は3往復に減。

【2018年3月17日改正】キハ183系がこの区間から撤退。12往復すべてがスーパー北斗となり、特急北斗廃止。

【2019年2月28日改正】3往復だけ残っていた車内販売がついに全廃される。

【2019年3月16日改正】キハ281系が5往復⇒3往復に。7往復だったキハ261系が9往復になる。

【2020年3月14日改正】スーパーの冠を外し、すべて特急北斗として再出発。

【2022年9月30日】キハ281系の定期運用を終了。キハ261系に統一。

【2022年10月22日・23日】ラストラン運転(2往復)