特急きりしま
787系

愛称 | 特急きりしま |
---|---|
形式 | 787系 |
区間 | 区間:宮崎⇔ 鹿児島駅間 |
デビュー | 1995年4月20日 |
最高速度 | 130km/h |
使用路線 | 日豊本線・鹿児島本線 |
関連サイト |
鹿児島方面
特急きりしまってどんな特急?どこからどこまで走っているの?
特急きりしまを簡単に紹介します。
区間:宮崎⇔ 鹿児島間駅間
特急きりしまは、九州旅客鉄道(JR九州)が宮崎駅・国分駅 – 鹿児島中央駅間を、日豊本線・鹿児島本線経由で運行する特別急行列車である。
特急特急「きりしま」は、1995年4月20日のダイヤ改正で特急「にちりん」の末端区間となる南宮崎駅 – 西鹿児島(現・鹿児島中央)駅間を系統分割し、同じく宮崎駅 – 西鹿児島駅間を運行していた快速「錦江」と統合する形で運行を開始した。
以前の「にちりん」は、宮崎駅 – 西鹿児島駅間では運行本数が少なく、並行区間を走る高速バスに比べると競争力が劣っていたからである。例えば、1985年3月14日国鉄ダイヤ改正時点のダイヤでは、1日あたりの運行本(便)数は、西鹿児島駅発の上り「にちりん」は3本だったのに対して、宮崎交通と南九州高速バスが運行していた「はまゆう号」は計8便だった。
当時の「にちりん」は、博多駅 – 西鹿児島駅間で長距離直通運転をしており、北九州地区に制約されるダイヤだったことも、宮崎駅 – 西鹿児島駅間で利便性の高い時間設定が難しい原因だった
当初は宮崎市 – 鹿児島市間の都市間輸送を主体としていたが、2004年3月13日に九州新幹線鹿児島ルートが部分開業した際に霧島神宮駅・国分駅 – 鹿児島中央駅間の列車が設定され、九州新幹線との接続による観光誘致や、鹿児島都市圏内での通勤・通学輸送としての役割も担うようになった。
2011年3月12日に九州新幹線鹿児島ルートが全線開業した際、宮崎駅 – 鹿児島中央駅間の列車が増発された代わりに利用が低迷していた霧島神宮駅発着列車は全廃され、国分駅発着列車も1往復に見直された。また、この改正では「ホームライナー」の「きりしま」への編入に伴い、「きりしま」では初めて鹿児島中央駅に乗り入れない宮崎駅 – 都城駅・西都城駅間運転の列車が設定された。
その後2021年のダイヤ見直しでこの系統は廃止・統合されている。
※なお3号は、特急「ひゅうが」3号の車両が終点の宮崎駅に到着後、そのまま「きりしま」3号の運用に入るため、事実上延岡駅 – 鹿児島中央駅間の直通運転になっている。
特急きりしま号の走行路線データ
特急きりしま号はどの区間を走っているの?
運行線区
日豊本線・鹿児島本線
特急きりしま号主要区間料金表
特急きりしま号 主要区間の運賃・料金(宮崎発着 大人・片道・通常期)
(特急きりしま号普通車指定席)
区間 | 普通車自由席料金 | 普通車指定席料金 | グリーン車席料金 |
---|---|---|---|
国分駅⇔鹿児島中央駅 | 1,160円 | 1,690円 | 2,460円 |
隼人駅⇔鹿児島中央駅 | 1,160円 | 1,690円 | 2,460円 |
宮崎駅⇔都城駅 | 1,700円 | 2,230円 | 3,000円 |
都城駅⇔鹿児島中央駅 | 2,700円 | 3,230円 | 4,000円 |
宮崎駅⇔国分駅 | 3,050円 | 3,580円 | 4,350円 |
宮崎駅⇔隼人駅 | 3,050円 | 3,580円 | 4,350円 |
宮崎駅⇔鹿児島中央駅 | 4,330円 | 4,860円 | 7,130円 |
●特急「きりしま」号にご乗車になるには、運賃と特急料金があわせて必要です。
●主要区間料金表は運賃と特急料金の総額を表示しています。
●主要区間早見表は運賃と特急料金をそれぞれ表示しています。
●指定席特急料金は通常期の価格です。閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しです。
●自由席は通年同額です。
特急きりしま 停車駅(宮崎駅発着)
特急「きりしま」の停車駅は、宮崎、南宮崎、清武(ごく一部は通過)、田野(大半は通過)、山之口(大半は通過)、三股(大半は通過)、都城、西都城、霧島神宮、国分、隼人、加治木(ごく一部は通過)、帖佐(一部は通過)、姶良(一部は通過)、重富(一部は通過)、鹿児島、鹿児島中央駅です。
駅番号 | 駅名 | 駅の読み方 | 停車駅 |
---|---|---|---|
宮崎駅 | みやざき | ● | |
南宮崎駅 | みなみみやざき | ● | |
清武駅 | きよたけ | ▲ | |
田野駅 | たの | ▲ | |
山之口駅 | やまのくち | ▲ | |
三股駅 | みまた | ▲ | |
都城駅 | みやこのじょう | ● | |
西都城駅 | にしみやこのじょう | ● | |
霧島神宮駅 | きりしまじんぐう | ● | |
国分駅 | こくぶ | ● | |
隼人駅 | はやと | ● | |
加治木駅 | かじき | ▲ | |
帖佐駅 | ちょうさ | ▲ | |
姶良駅 | あいら | ▲ | |
重富駅 | しげとみ | ▲ | |
鹿児島駅 | かごしま | ● | |
鹿児島中央駅 | かごしまちゅうおう | ● |
●全列車停車、▲一部の列車が停車
特急きりしま号を割引きっぷで安く乗る方法
特急きりしま号の割引きっぷには、おもに以下のものがあります。
・九州ネットきっぷ
・eきっぷ
・JR九州ジパング倶楽部(シニア限定)
九州ネットきっぷ
九州ネットきっぷは、JR九州のインターネット予約サイト「JR九州列車予約サービス」で販売しているネット限定の割引きっぷです。駅の窓口では販売していません。
九州ネットきっぷは、利用日当日でも購入でき、片道から利用できます。
このほか、「九州ネット早特3」もあります。こちらは3日前までに購入しなければなりません。
いずれも普通車指定席用とグリーン車用があります。設定区間と座席数は限定です。
九州ネットきっぷ価格(普通車指定席・グリーン車・大人片道)
区間 | 普通車指定席 | グリーン車 |
---|---|---|
宮崎駅⇔都城駅 | 1,310円 | 2,510円 |
都城駅⇔鹿児島中央駅 | 1,990円 | 3,190円 |
宮崎駅⇔鹿児島中央駅 | 2,620円 | 5,320円 |
※他にも設定区間があります
eきっぷ
「eきっぷ」は、インターネット予約限定の割引きっぷです。JR九州が発行元のクレジットカード、JQカードの会員限定で購入できます。
乗車券は別売です。下表では乗車券込みの価格を表示しています。
eきっぷの価格(片道・乗車券込み)
区間 | 普通車指定席 | グリーン車 |
---|---|---|
宮崎駅⇔都城駅 | 1,950円 | 2,900円 |
都城駅⇔鹿児島中央駅 | 2,700円 | 3,900円 |
宮崎駅⇔鹿児島中央駅 | 4,330円 | 7,030円 |
JR九州ジパング倶楽部(シニア向け)
JR九州ジパング倶楽部は、JR九州が運営しているシニア向けの会員制サービスです。男性が65歳以上、女性60歳以上の方なら誰でも入会できます。
JR九州ジパング倶楽部の特典の一つが鉄道料金の割引で、JR九州の新幹線・特急列車などに通常より2〜4割ほど安く乗車することができます。
なお、割引には片道・往復・連続で201km以上利用した場合という条件がついています。小倉〜宮崎、大分〜宮崎の場合は201km以上なので、片道でも割引が適用されます。
JR九州株主優待割引券
JR九州の株主優待割引券(株主優待券)は、JR九州が株主向けに発行している割引券です。優待券1枚で、JR九州の全路線が1日乗り放題になります。特急に乗車する場合は別途特急券が必要です。
特急きりしま 駅券売機・窓口
JRの駅にある『みどりの窓口・みどりの券売機』
旅行会社の窓口
インターネット予約サイト(e5489)
インターネット予約サイトできっぷを購入する場合、きっぷの受け取り場所には注意が必要です。
【スマートEXで予約】
【e5489ログインして予約】
【e5489ログインせず予約】
特急きりしま 空席状況
特急『きりしま号』の最新空席状況は、JRサイバーステーションで確認(6時00分から23時50分まで)できます。座席単位の細かい空席状況まではわかりませんが、列車ごとの大まかな空席状況については確認できます。
特急きりしま号のデータファイル
【登場時:1995年4月20日】
特急にちりん号から系統分離して登場
運転区間:宮崎~西鹿児島 運転本数: 使用車両:485系
【2004年3月13日改正(九州新幹線部分開業)】
霧島神宮・国分発着列車を新たに設定。
【2006年3月18日改正】付番方式を変更。
宮崎発着列車が1号から、霧島神宮・国分発着列車は101号からとなった。
【2007年3月18日改正】付番方式を再変更。100番台を80番台からとした。
【2008年6月】L特急の種別を廃止。
【2009年3月14日改正】全車禁煙化。
【2011年3月12日改正】使用車両を485系から783系・787系に変更。
宮崎~鹿児島中央(10往復)、国分~鹿児島中央(1往復)、
宮崎~都城・西都城(1往復)、計12往復。
【2014年9月30日】車内販売サービスを終了。自販機の設置にて対応(11月30日設置完了)
【2016年3月26日改正】
ダイヤ改正により所要時間の見直しを実施、従来1時間59分で運転していた1往復(11・12号)の所要時間が2時間台に延びる。その他の一部列車においても所要時間が延びた。
【2017年3月4日改正】
ダイヤ改正により6号を783系に、8号を787系に車種変更。
【2018年3月17日改正】
ダイヤ改正により783系充当の2往復を除く全列車でワンマン運転を開始。
【2020年3月16日】
3月16日・3月20日 – 4月23日:新型コロナウイルス感染症による利用客減少に伴い、以下の処置を実施。
・3月20日 – 4月5日:101・102号の運休を実施
・4月6日 – 4月17日:4・9号の運休を実施
・4月18日 – 5月10日:4・9・14・15号の運休を実施
・5月2日 – 5月6日:新型コロナウイルス感染症対策として、JR九州管内の特急列車全便運休の方針により、期間中の「きりしま」を全便運休
・11月1日 – 当面の間:4・9号の運休
【2021年3月13日改正】
・きりしま5・16・101・102号を廃止し10往復で運転(直前まで運休していた4・9号(改正後4・7号)は改正に合わせて復活した)。
・102号の代替として2号が三股駅・山之口駅・田野駅に停車。
・全列車787系4両編成にて運転、783系は撤退
【2024年9月7日・8日】
サンマリンスタジアム宮崎で開催されるアイドルグループ・日向坂46のコンサート「ひなたフェス2024」に合わせ臨時特急列車「おひさま号」を運行