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特急あしずり
2700系

特急あしずり※写真は南風同型を使用
基本情報
愛称 特急あしずり
形式 2700系
区間 高知⇔ 中村・宿毛駅間
デビュー 1988年4月10日
最高速度 130km/h
使用路線 JR四国:予讃線・土讃線
土佐くろしお鉄道:中村線・宿毛線
関連サイト

高知・宿毛方面

特急あしずりってどんな特急?どこからどこまで走っているの?

特急あしずりを簡単に紹介します。

区間:高知⇔ 中村・宿毛駅間

特急あしずりは、四国旅客鉄道(JR四国)および土佐くろしお鉄道が、高知駅 – 中村駅・宿毛駅間を土讃線・中村線・宿毛線経由で運行している特急列車である。

高知県内の主要都市を結ぶ優等列車として、高松駅 – 須崎駅間の準急「土佐」1・3号の運転区間が窪川駅まで延長されたのを機に「足摺」として1961年(昭和36年)4月に運転を開始した。

1968年(昭和43年)10月には高知駅以西を急行で走る「南風」「足摺」は統合されたうえ「あしずり」に改称されて7往復運転され、1972年(昭和47年)3月に特急「南風」が運転開始されて以降は土讃本線の優等列車として共存していたが、国鉄末期になると利用客が減少し、「南風」に統合されるなどして3往復にまで運転本数が減らされた。JR四国に転換後の1988年(昭和63年)3月に瀬戸大橋線が開業したのにあわせて、四国内の特急列車の整備が急行列車の格上げを中心として行われたが、「あしずり」は急行列車のまま残された。

しかし、1990年(平成2年)に2000系気動車が「南風」に投入されたことにより車両運用に余裕ができたため、同年11月に「あしずり」は特急列車化された。

特急あしずり列車名の由来
高知県土佐清水市にある足摺岬から採られている。この名前は一般公募によって決められたもので、128票で公募1位であった(以下、2位「竜馬」3位「よさこい」4位「黒潮」となっていた)。

特急あしずり号の走行路線データ

特急あしずり号はどの区間を走っているの?

運行線区
JR四国:土讃線
土佐くろしお鉄道:中村線・宿毛線

特急あしずり号主要区間料金表

特急あしずり号 主要区間の運賃・料金(高知発着 大人・片道・通常期)
(特急あしずり号普通車指定席)

区間 普通車自由席料金 普通車指定席料金
高知駅⇔宿毛駅 5,100円 5,840円
高知駅⇔平田(高知県)駅 4,950円 5,690円
高知駅⇔中村駅 4,370円 5,110円
高知駅⇔土佐入野駅 4,140円 4,880円
高知駅⇔土佐上川口駅 4,140円 4,880円
高知駅⇔土佐佐賀駅 3,700円 4,440円
高知駅⇔多ノ郷駅 1,610円 2,140円
高知駅⇔窪川駅 2,840円 3,370円
高知駅⇔土佐久礼駅 2,440円 2,970円
高知駅⇔須崎駅 1,740円 2,270円
高知駅⇔佐川駅 1,390円 1,920円
高知駅⇔伊野(土讃線)駅 780円 1,620円
高知駅⇔朝倉(土讃線)駅 730円 1,570 円
高知駅⇔旭(高知県)駅 690円 1,530 円

●特急「あしずり」号にご乗車になるには、運賃と特急料金があわせて必要です。
●主要区間料金表は運賃と特急料金の総額を表示しています。
●主要区間早見表は運賃と特急料金をそれぞれ表示しています。
●指定席特急料金は通常期の価格です。閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しです。
●自由席特急料金は通年同額です。

特急あしずり 停車駅(高松駅発着)

特急「あしずり」の停車駅は、高知、旭(一部は通過)、朝倉(一部は通過)、伊野、佐川、多ノ郷(一部は通過)、須崎、土佐久礼、窪川、土佐佐賀、土佐上川口(一部は通過)、土佐入野、中村、平田、宿毛駅です。

駅番号 駅名 駅の読み方 停車駅
高知駅 こうち
旭駅 あさひ
朝倉駅 あさくら
伊野駅 いの
佐川駅 さかわ
多ノ郷駅 おおのごう
須崎駅 すさき
土佐久礼駅 とさくれ
窪川駅 くぼかわ
土佐佐賀駅 とささが
土佐上川口駅 とさかみかわぐち
土佐入野駅 とさいりの
中村駅 なかむら
平田駅 ひらた
宿毛駅 すくも

●全列車停車、▲一部の列車が停車

特急あしずり号を割引きっぷで安く乗る方法

特急あしずり号の割引きっぷには、おもに以下のものがあります。

・岡山自由席トク割回数券
・岡山指定席トク割きっぷ
・岡山週末指定席トク割きっぷ
・トク割2枚回数券(指定席用)
・トク割4枚回数券(指定席用)
・Sきっぷ、くろしおSきっぷ
・学生割引

岡山自由席トク割回数券

岡山自由席トク割回数券は、朝倉・高知・後免・土佐山田~岡山間で特急列車の自由席に乗車できる4枚綴りの回数券です。
有効期間は3ヶ月です。

JR四国の高知駅、土佐山田駅、後免駅、須崎駅、朝倉駅で発売しています。岡山駅では購入できません。

岡山自由席トク割回数券の価格(4枚綴り)

区間 価格 1枚あたり
朝倉から土佐山田の各駅⇔岡山駅 14,200円 3,550円

岡山指定席トク割きっぷ

岡山指定席トク割きっぷは、朝倉・高知・後免・土佐山田~岡山間で特急列車の指定席に乗車できる往復きっぷです。高知側を起点とした往復に利用できます。
岡山発はありません。有効期間は6日間です。

土休日に利用する場合は、「岡山週末指定席トク割きっぷ」のほうが低価格です。

岡山指定席トク割きっぷの価格(往復)

種類 価格 片道あたり
岡山指定席トク割きっぷ 8,000円 4,000円
岡山週末指定席トク割きっぷ 7,380円 3,690円

トク割2枚回数券(指定席用)

トク割2枚回数券(指定席用)は、高松~高知間で特急列車の自由席に乗車できる2枚綴りの回数券です。
有効期間は3ヶ月です。高知エリアは、朝倉~高知間の各駅を利用できます。

JR四国の主な駅で発売しています。
トク割2枚回数券の価格(2枚綴り)

種類 価格 片道あたり
高松⇔高知・朝倉 7,100円 3,600円

トク割4枚回数券(指定席用)

トク割4枚回数券(指定席用)は、高松~高知間で特急列車の指定席に乗車できる4枚綴りの回数券です。有効期間は6ヶ月です。高知エリアは、朝倉~高知間の各駅を利用できます。

JR四国の主な駅で発売しています。
トク割4枚回数券の価格(4枚綴り)

種類 価格 片道あたり
高松⇔高知・朝倉 14,000円 3,500円

学生トク割2枚回数券(自由席用)の価格

種類 片道あたり
高松⇔高知・朝倉 6,580円

Sきっぷ、くろしおSきっぷ

「Sきっぷ」「くろしおSきっぷ」は、特急自由席を往復で利用できるきっぷです。JR四国の主な駅で購入できます。
有効期間は4日間です。
「くろしおSきっぷ」には4枚回数券もあります。

Sきっぷ、くろしおSきっぷの価格(往復)

区間 普通車自由席料金
高知駅⇔須崎駅 3,380円
高知駅⇔窪川駅 5,500円
後免・高知駅⇔中村駅 8,280円
後免・高知駅⇔宿毛駅 9,660円

Sきっぷ、くろしおSきっぷの価格(4枚回数券)

区間 普通車自由席料金
後免・高知駅⇔中村駅 16,000円
後免・高知駅⇔宿毛駅 18,280円

学生割引(学割)

学生割引(学割)は、JRから指定を受けた学校の生徒を対象に、JRの運賃が2割引になるという制度です。中学、高校、大学は学割の対象になります。専門学校も多くは学割の対象になります。

学割が利用できるのは、片道101km以上のJR線を利用する場合です。割引内容は、運賃が2割引です(特急券は割引なし)。学割を利用するには、所属する学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」(学割証)が必要です。

特急あしずり 駅券売機・窓口

JRの駅にある『みどりの窓口・みどりの券売機』
旅行会社の窓口
インターネット予約サイト(e5489
インターネット予約サイトできっぷを購入する場合、きっぷの受け取り場所には注意が必要です。

スマートEXで予約
e5489ログインして予約
e5489ログインせず予約

特急あしずり 空席状況

特急『あしずり号』の最新空席状況は、JRサイバーステーションで確認(6時00分から23時50分まで)できます。座席単位の細かい空席状況まではわかりませんが、列車ごとの大まかな空席状況については確認できます。

特急あしずり号のデータファイル

【登場時:1990年11月21日】特急格上げ
 ●運転区間:高知~中村  運転本数:下2・上1  使用車両:キハ181系
【1992年7月23日改正】3往復に。
【1993年3月18日改正】全列車が2000系に。下2・上1に。
【1993年10月改正】下3、上2に。
【1997年10月1日改正】土佐くろしお鉄道宿毛線開業。一部、宿毛発着に。
【1998年3月14日改正】下4・上2に。
【1998年10月3日改正】下4・上1に。
【1999年3月13日改正】下5・上1に。
【2001年3月3日改正】上り列車を廃止、下5のみになる。
【2003年10月1日改正】宿毛への乗り入れを中止。上り4本減⇒あしずり1号のみに。
【2006年3月18日改正】号数表示を無くす。それでもエル特急!
【2008年3月15日改正】全車禁煙化。
【2008年10月18・19日イベント】キハ58系引退記念・「土佐」「あしずり」をリバイバル運転。
【2009年3月14日改正】高知~須崎に臨時特急あしずり51号を設定、定期列車にも号数表示再開。
【2010年3月13日改正】あしずり51号を廃止。
【2011年3月12日改正】エル特急の種別を廃止。上り(中村⇒高知)を設定。
 毎日運転の臨時特急として51号・54号を設定。下りは宿毛乗り入れ再開。
【2012年3月17日改正】系統整理により3往復増。⇒5往復(51/52号含む)に。(54号⇒52号)
 9号を「アンパンマン列車」で運転開始。
【2014年3月15日改正】系統整理。特急南風の運転系統分割により1往復増⇒6往復に。
 下り2・上り1あった宿毛発着を上り1のみに。
【2019年3月16日改正】系統整理。特急南風の運転系統分割により2往復増、
 宿毛発の上り1本が高松直通となり、特急しまんとに変更。⇒下り8・上り7。(宿毛発着は1往復に)
【2019年9月3日】6・9号に2700系気動車を投入。
【2020年3月14日改正】系統整理。特急南風の運転系統分割により上1増、⇒8往復。
【2022年3月12日改正】系統整理。特急しまんとの運転系統分割により上1増、⇒下り8・上り9。
 3.5往復が2700系による運転に。