日本の鉄道技術を後世に最新の車両まで

language

田沢湖線の路線図・停車駅




E701系
田沢湖線基本情報
所在地 秋田県、岩手県
種類 普通鉄道(在来線・ミニ新幹線・地方交通線)
起点 大曲駅
終点 盛岡駅
駅数 18駅
経由路線
電報略号 ハシセ(橋場線時代)
オナセ(生保内線時代)
路線記号
開業 1921年6月25日
全通
一部廃止
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所有者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
車両基地
運転指令所 秋田総合指令室 (CTC)
使用車両
路線距離 75.6 km
最高速度 130 km/h(優等列車)
110 km/h(普通列車)
軌間 1067mm
電気方式
電化方式 交流20,000 V・50 Hz
架空電車線方式
保安装置 ATS-P
関連路線

田沢湖線(たざわこせん)は、秋田県大仙市の大曲駅から岩手県盛岡市の盛岡駅を結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(地方交通線)である。岩手県から秋田県中央部を経由し、奥羽山脈を越えて東北本線と奥羽本線を連絡する路線で、秋田新幹線が走行している

東北本線沿線から秋田方面への重要な連絡路線としての需要もあり、1996年(平成8年)より1年間運休して軌間を新幹線と同じ1,435 mmの標準軌へ拡幅する改軌工事を行い、翌1997年(平成9年)よりミニ新幹線である秋田新幹線ルートとして東京駅からの直通運転が行われている。JRの在来線では山形新幹線が運行される奥羽本線の福島駅 – 新庄駅間(通称山形線)および当線と同じく秋田新幹線が運行される奥羽本線大曲駅 – 秋田駅間と共に標準軌を採用している数少ない路線である。また地方交通線では唯一の標準軌路線である。全線が単線であり、上下の秋田新幹線「こまち」が途中駅や信号場で列車交換を行う光景が見られる

【田沢湖線現在の車両】
秋田新幹線こまち E6系Z編成 – 7両編成

【普通列車】
701系 – 秋田総合車両センター南秋田センター

【田沢湖線過去の使用車両】
【電車】
485系電車 – 特急「たざわ」
キハ110系
キハ58系気動車 – 急行「たざわ」、普通列車
キハ52形・キハ22形、キハ40系 – 普通列車

JR田沢湖線路線データ

管轄(事業種別):
東日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:全線(交流50 Hz・20,000 V)
ただし盛岡駅新幹線ホーム付近は交流50 Hz・25,000 V、デッドセクションは盛岡駅構内の東北新幹線・田沢湖線分岐ポイント付近にある
保安装置:ATS-P
運転指令所:秋田総合指令室 (CTC)
最高速度:優等列車130 km/h、普通列車110 km/h
最急勾配:25.1 ‰(田沢湖駅 – 赤渕駅間)
IC乗車カード対応区間
Suica盛岡エリア:雫石駅 – 盛岡駅間




JR田沢湖線路線歴史

盛岡と大曲を結ぶ横断線として軽便鉄道法を準用して建設された路線である。盛岡側は橋場軽便線(はしばけいべんせん)として1922年に盛岡 – 橋場(現在休止、実質廃止)間が、大曲側は生保内軽便線(おぼないけいべんせん)として1923年に大曲 – 生保内(現在の田沢湖)間が開業した。1922年に、それぞれ橋場線(はしばせん)、生保内線(おぼないせん)と改称されている。

大正末期には全通計画が企画され、調査までされていたものの、緊縮財政のため見送られた。昭和に入り、ようやく同区間の計画が認められ、橋場 – 生保内間が工事線生橋線(せいきょうせん)として着工された。着工時にはすでに全区間の工事計画は鉄道大臣による認可をされており、あとは施工するだけであった。この時の計画は、国見温泉方面を経由した国道46号線仙岩峠旧道(現在は秋田側が廃道)に近似したルートであった。

ところが、生保内から志度内の手前数十メートルまで路盤ができ線路も敷設した時点で日中戦争の激化により中止された上、1944年には橋場線の雫石 – 橋場間が不要不急線として休止されてしまった。レールは取り外されて、貨物輸送で磨り減った山田線のレール交換に使われた。

戦後、横黒線(現:北上線)と花輪線の輸送難の緩和と盛岡・秋田両都市の短絡を目的に、両線を結ぶ鉄道の建設運動が再び起こったが、建設調査では戦前の工事計画は放棄され、橋場手前の赤渕附近で分岐させ志度内へ短絡させる計画となった。これにより、雫石 – 赤渕間は橋場線復活扱いではなく、『日本鉄道建設公団工事線生橋線』の一部として着工することとなった。同区間は建設後、休止中の橋場線盛岡 – 雫石間への編入がされた。この結果、休止中の橋場線雫石 – 橋場間と、新線として建設後編入された橋場線雫石 – 赤渕間が事実上併存する形となった。経路から外れた赤渕 – 橋場間は放棄されたが、正式な廃止手続きは行われなかった。

1966年に全通し、生保内線・生橋線を橋場線に編入し、その橋場線が田沢湖線と改称された。全通後も比較的地味なローカル線であったが、1982年の東北新幹線盛岡開業に伴って、盛岡 – 秋田間の連絡ルートとして電化工事が行なわれ(約1年間、赤渕 – 田沢湖間でバス代行運転が行われた)、新幹線接続特急「たざわ」が運行を開始した。

国鉄分割民営化時には、JRの基本計画上で起終点が逆になったが、現在も路線の起点であることを示す0キロポストは盛岡駅にある。また、休止中の橋場線雫石 – 橋場間は東日本旅客鉄道へは承継されず(遅くともこの時点で鉄道路線としては廃線となる)、敷地は日本国有鉄道清算事業団へ承継されている。

その後、東京 – 秋田間のミニ新幹線構想が浮上し、田沢湖線はそのルートの一部になった。約1年間にわたり列車を運行停止して新幹線と同じ軌間1,435 mmに改軌が行なわれ、1997年に秋田新幹線が開業。新在直通特急「こまち」が運行を開始した

【橋場軽便線→橋場線・生橋線】
1921年(大正10年)6月25日:盛岡 – 雫石間 (16.0 km) が橋場軽便線として新規開業、大釜・小岩井・雫石の各駅を新設
1922年(大正11年)7月15日:雫石 – 橋場間 (7.7 km) が延伸開業、橋場駅を新設
1922年(大正11年)9月2日:橋場線と改称
1944年(昭和19年)10月1日:雫石 – 橋場間 (-7.7 km) が休止、橋場駅を休止
1961年(昭和36年)7月1日:気動車の運転を開始
1964年(昭和39年)9月10日:雫石 – 赤渕間 (6.0 km) の生橋線が完成し橋場線に編入して開業(雫石 – 赤渕間は旅客営業のみ)、春木場・赤渕の両駅を新設
【生保内軽便線→生保内線】
1921年(大正10年)7月30日:大曲 – 角館間 (16.8 km) が生保内軽便線として新規開業、羽後四ツ屋・羽後長野・角館の各駅を新設。
1921年(大正10年)12月11日:角館 – 神代間 (6.0 km) が延伸開業、神代駅を新設
1922年(大正11年)9月2日:生保内線と改称
1923年(大正12年)8月31日:神代 – 生保内間 (12.7 km) が延伸開業、刺巻・生保内の両駅を新設
1955年(昭和30年)7月10日:生田駅を新設
1960年(昭和35年)4月1日:鑓見内駅を新設
1965年(昭和40年)11月21日:北大曲・鶯野の両駅を新設
1966年(昭和41年)10月1日:生保内駅を田沢湖駅に改称
1966年(昭和41年)10月19日:C11形の運行終了により無煙化
1966年(昭和41年)10月20日:生保内線を橋場線に編入

【田沢湖線】
1966年(昭和41年)10月20日:生橋線赤渕 – 田沢湖間 (18.1 km) が完成し開業、橋場線に生保内線とともに編入し田沢湖線と改称。大地沢・志度内の両信号場を新設
1975年(昭和50年)3月2日:電化起工
1977年(昭和52年)6月30日:午前6時35分ごろ 、大地沢信号場付近を走行していた5両編成の盛岡発大曲行き普通列車の3両目が出火、全焼する事故が発生(負傷者ゼロ)
1981年(昭和56年)12月25日:CTC使用開始
1982年(昭和57年)4月1日:全線の貨物営業を廃止
1982年(昭和57年)11月15日:全線を電化(交流50 Hz・20 kV)
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い東日本旅客鉄道が第一種鉄道事業者として大曲 – 盛岡を承継(基本計画による。ただし実際には起終点変わらず)
橋場線雫石 – 橋場間は国鉄清算事業団へ承継
1991年(平成3年)3月16日:田沢湖線全線の最高速度を従来の95 km/hから110 km/hに向上
1996年(平成8年)3月30日:改軌工事のため全線休止、バス代行を実施
盛岡 – 大曲間の直通便はJRバス東北盛岡支店、各駅停車便は盛岡 – 田沢湖間が岩手観光バス・岩手県北バス、田沢湖 – 大曲間は羽後交通が担当
特急「たざわ」の代替として、北上線経由で北上 – 秋田間に新幹線接続特急「秋田リレー」が設定された
1996年(平成8年)10月1日 – 盛岡支社と秋田支社の境界を志度内信号場 – 田沢湖駅間から大地沢信号場 – 志度内信号場に変更
1997年(平成9年)3月22日:全線を1,067 mmから1,435 mmに改軌し営業再開、秋田新幹線「こまち」運行開始。普通列車のワンマン運転開始
2020年(令和2年)7月8日:この日までに、赤渕駅 – 田沢湖駅間で、トンネル内携帯電話不通区間が解消
2020年(令和2年)11月15日:羽後長野駅 – 鑓見内駅間の斉内川橋梁架替工事に伴い、一部列車が部分運休
2021年(令和3年)7月26日:JR東日本と秋田県が赤渕駅 – 田沢湖駅間約15 kmに設置する「新仙岩トンネル」整備を推進する覚書を締結
2023年(令和5年)3月18日:前潟駅を新設
2023年(令和5年)5月27日:盛岡駅 – 雫石駅間においてICカード「Suica」の利用が可能となる
2025年(令和7年)3月15日:赤渕 – 田沢湖間でワンマン運転を開始

JR田沢湖線図車輛停車駅名って?

JR田沢湖線(たざわこせん)ってどこからどこまでなの?という疑問に路線図でお答えします。
田沢湖線(たざわこせん)は、秋田県大仙市の大曲駅から岩手県盛岡市の盛岡駅を結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(地方交通線)である

田沢湖線所属駅に限定した場合、起終点駅(大曲駅は奥羽本線、盛岡駅は東北本線の所属)が除外され、16駅となる

JR田沢湖線の普通停車駅

田沢湖線の停車駅は、盛岡駅、前潟駅、大釜駅、小岩井駅、雫石駅、春木場駅、赤渕駅、田沢湖駅、刺巻駅、神代駅、生田駅、角館駅、鶯野駅、羽後長野駅、鑓見内駅、羽後四ツ屋駅、北大曲駅、大曲駅です




駅番号 駅名 駅の読み方 停車駅 乗り換え
盛岡駅 もりおか ● 東北新幹線
秋田新幹線
山田線
東北本線(黒磯~利府・盛岡)
いわて銀河鉄道線
前潟駅 まえがた ●
大釜駅 おおかま ●
小岩井駅 こいわい ●
雫石駅 しずくいし ● 秋田新幹線
春木場駅 はるきば ●
赤渕駅 あかぶち ●
田沢湖駅 たざわこ ● 秋田新幹線
刺巻駅 さしまき ●
神代駅 じんだい ●
生田駅 しょうでん ●
角館駅 かくのだて ● 秋田新幹線
秋田内陸線
鶯野駅 うぐいすの ●
羽後長野駅 うごながの ●
鑓見内駅 やりみない ●
羽後四ツ屋駅 うごよつや ●
北大曲駅 きたおおまがり ●
大曲駅 おおまがり ● 秋田新幹線
奥羽本線(新庄~青森)