日本の鉄道技術を後世に

language

115系

115系
基本情報
形式 115系
デビュー
最高速度 100km/h
運行区間
使用路線 山陽本線、赤穂線、伯備線、福塩線 山陰本線
関連サイト

国鉄115系電車(こくてつ115けいでんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が設計・製造した近郊形直流電車である。

懐かしの国鉄115系色

1963年(昭和38年)1月から1983年(昭和58年)6月まで1,921両が製造された。

111系をベースにMT54系主電動機を搭載して出力向上を図り、東北本線・高崎線の上野口の通勤客増加への対応と、勾配区間を持つ上越線や日光線での運用、冬期の運用が考慮された設計となった。
上り勾配での加速力を調整可能なノッチ戻し機構、下り勾配での定速運転が可能な抑速ブレーキが搭載されるとともに、耐寒耐雪に対応する設備を備えている。

1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化時には事故廃車2両・老朽化廃車45両・他形式(401系)への改造1両を除いた計1,875両が東日本旅客鉄道(JR東日本)・東海旅客鉄道(JR東海)・西日本旅客鉄道(JR西日本)に承継された。

その後は老朽化や後継形式への置換えにより廃車が進められ、2024年1月現在ではJR西日本・しなの鉄道で243両が残存。

2015(平成27年)に消え去った懐かしい「瀬戸内色」も令和4年10月14日に下関駅~岩国駅間の普通列車で復活しています。

JR西日本管内の115系は、令和5年10月現在、下関総合車両所運用検修センターには80両が所属、山陽本線・岩国駅~下関駅間で運用、
さらに、下関総合車両所岡山電車支所(旧岡山電車区)に157両が配置され、山陽本線・姫路駅〜三原駅間、伯備線、山陰本線・伯耆大山駅~西出雲駅間、福塩線・福山駅~府中駅間、赤穂線・播州赤穂駅〜東岡山間駅間、宇野線で運用されています。
ただし、いずれの路線も227系の導入により順次廃車となる見込みで、JR西日本でも乗り納めとなる日が近づいています。

JR西日本では国鉄形車両の地域別単色化が行なわれているため、山陽地区の地域色には濃黄色が採用されるため、国鉄115系電車は、原則としてすべてこの濃黄色のカラーリングに。

JR西日本山陽地区に関しては令和4年10月14日から下関駅~岩国駅間の普通列車などに瀬戸内色(クリーム色1号に青20号帯)の4両をリバイバル車として運用している。

115系 運用

下関総合車両所下関支所
4両N編成
下関総合車両所岡山電車支所
4両A編成

山陽本線、赤穂線、伯備線、福塩線などで運用中
3両D編成

山陽本線、赤穂線、伯備線、山陰本線で運用中
2両G編成

JR西日本115系電車基本情報

115系(西日本向け)
115系基本編成
基本情報
走行区間
運用者 日本国有鉄道
西日本旅客鉄道
製造所 汽車製造
日本車輌製造
川崎車輛→川崎重工業
近畿車輛
東急車輛製造
日立製作所
導入年 1963年 – 1983年
運用開始 1963年2月
投入先 山陽本線、赤穂線、伯備線、福塩線 山陰本線
主要諸元
編成 2・3・4両編成
軌間 1,067mm(狭軌)
電気方式 直流 1,500 V
最高運転速度 100 km/h
設計最高速度 100 km/h
起動加速度 1.6 km/h/s (1M1T)
2.0 km/h/s (2M1T)
減速度(常用) 3.0 km/h/s
減速度(非常) 4.0 km/h/s
全長(最大寸法)
(長・幅・高)
全長 20,000 mm
全幅 2,900 mm
全高 4,077 mm
車体 普通鋼
台車 DT21B形・TR62形
主電動機 直流直巻電動機 MT54
主電動機出力 120 kW
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式
歯車比 1:4.82
制御方式 抵抗制御・直並列組合せ・電動カム軸方式
制御装置 CS15形制御器CS15A(300番台を除く)
制動装置 発電ブレーキ・抑速ブレーキ併用電磁直通ブレーキ
保安装置 ATS-S・ATS-P(一部)・ATS-Ps(一部)