221系

形式 | 221系 |
---|---|
デビュー | 1989年3月6日 |
最高速度 | 120km/h |
運行区間 | |
使用路線 | 北陸本線・東海道本線・山陽本線(琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線)・湖西線・草津線・山陰本線(嵯峨野線)・福知山線・播但線・赤穂線・大阪環状線・関西本線(大和路線)・阪和線・紀勢本線・和歌山線・桜井線・奈良線・おおさか東線・東海道本線支線(梅田貨物線) |
関連サイト |
JR琵琶湖線(東海道本線) JR山陰本線(嵯峨野線) 大阪環状線 JR奈良線 JR関西本線 JR草津線 |
221系電車(221けいでんしゃ)は、1989年(平成元年)に分社化後、登場した西日本旅客鉄道が初めて設計・製造を行った直流近郊形電車ある。
JR西日本が初めて設計・製造を行った形式である。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化直後、北海道旅客鉄道(JR北海道)以外のJR各社が新設計の特急形車両を登場させる中、新生JR西日本を象徴する車両として、東海道・山陽本線(琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線)の新快速や関西本線(大和路線)の大和路快速といった関西私鉄との競合が激しいアーバンネットワーク(京阪神エリア)に投入された。
形式名は、213系の続形式として「215系・217系」とすることも検討されていたが、新生JR西日本の意気込みを込めて、一の位を1とした「221系」とされた。
電動車方式の違いは形式の奇数・偶数で区別することとした。
開発にあたっては、1988年(昭和63年)に瀬戸大橋線用クロ212形の設計を担当した近畿車輛が、同車のエクステリアデザインを基本としつつ、同社の親会社である近畿日本鉄道(近鉄)向け5200系で採用した、3扉転換クロスシートや扉間の連窓構造などを盛り込んだ設計コンセプトを提案し、これを全面的に採用する形で実設計が行われた。製造は主に近畿車輛・川崎重工業・日立製作所が担当したが、一部は自社の鷹取工場と後藤車両所で組み立てられた。
競合する私鉄に対抗するため、窓が大きく明るい車内など快適な居住性と高速走行性能を実現し、大量増備と集中投入が続けられ、新快速や大和路快速の主力車両となった。
新快速の運用車両には153系が「ブルーライナー」、117系が「シティライナー」と愛称があり、本形式にも「アメニティライナー」の愛称が付与された。
現状、新快速用の車両として愛称が付与された最後の車両である。1994年(平成6年)以降、最高速度130 km/hでの走行が可能な後継の223系の登場により、新快速の最高速度も120 km/hから130 km/hに向上し、現在では221系は新快速の運用からは撤退している。大和路線やおおさか東線、奈良線、山陰本線(嵯峨野線)などの関西の路線を中心に使用されている。223系に愛称はない。
221系 運用
吹田総合車両所 奈良支所
奈良支所には、8両編成(NB編成)9本、6両編成(NC編成)9本、4両編成(NA編成)29本の242両が配置されていた。
2021年5月には網干・奈良よりNC編成6連10本(60両)が転入し、以降は302両の配置となっている。
なお、奈良支所は2012年6月1日付の組織改正で奈良電車区から検修部門が分離し、改組されたものである。
大阪環状線:全線
JR関西本線(大和路線):JR難波駅 – 加茂駅間
JR奈良線:全線
和歌山線:王寺駅 – 五条駅間
桜井線(万葉まほろば線):全線
京都支所
山陰本線(嵯峨野線):京都駅 – 胡麻駅間
東海道本線(琵琶湖線):草津駅 – 京都駅間
湖西線:山科駅 – 近江今津駅間
草津線:全線
網干総合車両所 本所
北陸本線(琵琶湖線):長浜駅 – 米原駅間(長浜行き最終のみ)
湖西線:近江舞子駅 – 山科駅間(平日の山科方面行き1列車のみ)
東海道本線(琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・JR宝塚線の一部をそれぞれ含む):米原駅- 神戸駅間
山陽本線(JR神戸線の一部を含む):神戸駅 – 上郡駅間
赤穂線:相生駅 – 播州赤穂駅間
播但線:姫路駅 – 寺前駅間
福知山線
阪和線
紀勢本線
おおさか東線
JR西日本221系電車基本情報
221系 | |
---|---|
JR西日本221系電車基本編成 | |
基本情報 | |
走行区間 | |
製造所 |
近畿車輛 川崎重工業・日立製作所笠戸事業所 西日本旅客鉄道鷹取工場 西日本旅客鉄道後藤車両所 |
運用者 | 西日本旅客鉄道 |
製造年 | 1989年 – 1992年 |
運用開始 | 1989年3月6日 |
投入先 | 北陸本線・東海道本線・山陽本線(琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線)・湖西線・草津線・山陰本線(嵯峨野線)・福知山線・播但線・赤穂線・大阪環状線・関西本線(大和路線)・阪和線・紀勢本線・和歌山線・桜井線・奈良線・おおさか東線・東海道本線支線(梅田貨物線) |
主要諸元 | |
編成 | 2・4・6・8両編成 |
軌間 | 1,067mm(狭軌) |
電気方式 | 直流 1,500 V(架空電車線方式) |
最高運転速度 | 120 km/h |
起動加速度 | 2.1km/h/s |
減速度(常用) | 3.5 km/h/s |
編成定員 | 座席52・立席78(トイレ付き先頭車) 座席56・立席77(トイレなし先頭車) 座席64・立席80(中間車) |
全長(最大寸法) (長・幅・高) |
全長 20,100 mm(先頭車) 20,000 mm(中間車) 車体長 19,670 mm(先頭車) 19,500 mm(中間車) 全幅2,950 mm 全高4,140 mm 床面高さ1,150 mm |
車体 | 普通鋼 |
台車 |
円錐積層ゴム式ボルスタレス台車(一部のみヨーダンパ付) WDT50H(電動車) WTR235H(付随車) |
主電動機 | 直流直巻整流子電動機 1C8M:WMT61S 1C4M:WMT64S |
主電動機出力 | 120 kW/基 |
駆動方式 | 中空軸平行カルダン駆動方式 |
歯車比 | 83:16 (5.19) |
制御方式 | 界磁添加励磁制御 |
制御装置 |
1C8M: WCS57B 1C4M: WCS59A |
制動装置 | 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ (抑速・耐雪ブレーキ機能付き) |
保安装置 | ATS-SW,ATS-P,ATS-B(登場時) 列車防護無線装置 EB・TE装置 車両異常挙動検知システム |