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特急あずさ
E353系

特急あずさ
基本情報
愛称 特急あずさ
形式 E353系
区間 千葉・東京・新宿⇔松本・南小谷
デビュー 2017年12月
最高速度 130km/h
運行区間 千葉・東京・新宿~甲府~松本~白馬(東京~松本など、中央本線など)
富士急行線(河口湖)

松本・南小谷方面

特急あずさってどんな特急?どこからどこまで走っているの?

特急あずさを簡単に紹介します。

区間:千葉・東京・新宿⇔松本・南小谷

E353系は、首都圏と中央線主要駅を結ぶ特急列車として、スーパーあずさで使用していたE351系の後継として2017年12月23日に営業を開始しました。

外観コンセプトは伝統の継承、未来への躍動、内装コンセプトは南アルプスと梓川の「きよらかさ」、ビジネスの「機動性」とレジャーの「高揚感」としています。

乗り心地は空気ばね式車体傾斜装置を導入してE351系の振り子式に比べて左右の揺れが少なく自然な乗り心地としています。

客室設備は室内照明にLED間接照明を採用し、各座席にノートパソコンを置けるテーブルとコンセントを設置しています。

編成は9両と3両に切り離しが可能ですが、通行が可能な貫通構造となっています。

特急あずさの号主要区間料金表(新宿駅発着)

特急あずさ・かいじ・富士回遊 主要区間の運賃・料金(新宿駅発着・大人・片道・通常期)

区間 普通車指定席料金 グリーン車料金
新宿駅⇔八王子駅 1,250円 2,020円
新宿駅⇔大月駅 2,360円 3,130円
新宿駅⇔塩山駅 3,560円 5,830円
新宿駅⇔甲府駅 3,890円 6,160円
新宿駅⇔小渕沢駅 5,320円 7,520円
新宿駅⇔茅野駅 5,650円 7,920円
新宿駅⇔上諏訪駅 5,980円 8,250円
新宿駅⇔岡谷駅 6,290円 9,950円
新宿駅⇔塩尻・松本駅 6,620円 10,280円
新宿駅⇔南小谷駅 8,050円 11,710円
新宿駅⇔河口湖駅 4,130円 設定なし

●特急「あずさ」号「かいじ」号「富士回遊」号にご乗車になるには、運賃と特急料金があわせて必要です。

●主要区間料金表は運賃と特急料金の総額を表示しています。

●主要区間早見表は運賃と特急料金をそれぞれ表示しています。

●「あずさ」号「かいじ」号「富士回遊」号は全車指定席です。ただし、座席未指定券を購入すれば、座席の指定を受けずに乗車でき、空席があれば着席可能です。

●座席未指定券は指定席券と同額です。

●特急券を車内で購入の場合は260円増です。

●「あずさ」号「かいじ」号「富士回遊」号の特急料金は通年同額です。閑散期、繁忙期の区別はありません。

特急あずさ号停車駅と所要時間(新宿・東京駅発着)

駅名 停車駅 新宿駅からの所要時間(目安)
千葉駅 41分
船橋駅 27分
錦糸町駅 16分
東京駅 13分
新宿駅
立川駅 24分
八王子駅 33分
大月駅 58分
塩山駅 1時間30分
山梨市駅 1時間25分
石和温泉駅 1時間30分
甲府駅 1時間28分
竜王駅 × 1時間45分
韮崎駅 1時間36分
小淵沢駅 1時間52分
富士見駅 2時間13分
茅野駅 2時間06分
上諏訪駅 2時間12分
下諏訪駅 2時間31分
岡谷駅 2時間19分
塩尻駅 2時間27分
松本駅 2時間37分
豊科駅 2時間54分
穂高駅 2時間59分
信濃大町駅 3時間16分
白馬駅 3時間42分
南小谷駅 3時間59分

◎全列車停車、○多数の列車が停車、▲一部の列車が停車、×通過

特急あずさ号を割引きっぷで安く乗る方法

特急「あずさ」号、「かいじ」号、「富士回遊」号の割引きっぷには、おもに以下のものがあります。

・えきねっと「トクだ値」

・えきねっとチケットレスサービス

・JR東日本の株主優待割引券

・学生割引

特急あずさ えきねっとトクだ値

えきねっとトクだ値は、JR東日本のインターネット予約サイト「えきねっと」(会員登録無料)の会員向けに設定されている特急列車の割引きっぷです。

乗車券と特急券がセットになっていて、「あずさ」「かいじ」「富士回遊」の場合、割引率は約10~30%です。期間限定で、割引率50%の「お先にトクだ値」が発売されることがあります。

えきねっと「トクだ値」は、列車・席数限定です。そのため、一般発売の指定席に空席があっても、「トクだ値」で予約できないこともあります。
特に年末年始やゴールデンウィークなどの繁忙期は、座席数が限られますので、お早めにお申し込みください。

えきねっと「トクだ値」(チケットレス)の価格

区間 トクだ値10 トクだ値30
新宿駅⇔山梨市・甲府駅 3,490円 2,710円
新宿駅⇔茅野駅 5,070円 3,940円
新宿駅⇔上諏訪駅 5,650円 4,390円
新宿駅⇔塩尻・松本駅 5,950円 4,620円
新宿駅⇔白馬・南小谷駅 7,240円 5,630円

※他にも設定区間があります。

在来線チケットレス特急券

えきねっとチケットレスサービスは、特急券・乗車券をえきねっとで購入し、スマートフォンなどを使ってチケットレスで乗車するサービスです。「えきねっとチケットレス割引」として、一律100円割引になります。

JR東日本株主優待割引券

JR東日本の株主優待割引券(株主優待券)は、JR東日本が株主向けに発行している割引券です。駅の窓口できっぷを購入する際に、株主優待割引券1枚を提出すると、運賃・料金がそれぞれ2割引になります。株主優待割引券は2枚まで同時利用可能で、2枚の利用なら4割引となります。

学生割引(学割)

学生割引(学割)は、JRから指定を受けた学校の生徒を対象に、JRの運賃が2割引になるという制度です。中学、高校、大学は学割の対象になります。専門学校も多くは学割の対象になります。

学割が利用できるのは、片道101km以上のJR線を利用する場合です。割引内容は、運賃が2割引です(特急券は割引なし)。学割を利用するには、所属する学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」(学割証)が必要です。

「あずさ」「かいじ」の場合、新宿駅起点で勝沼ぶどう郷以遠なら学割が適用されます。新宿~甲府間や新宿~松本間などが、学割適用範囲です。

特急あずさ号のデータファイル

【登場時:1966年12月12日】

 ●運転区間:新宿~松本  運転本数:2往復  使用車両:181系電車10両編成。

【1971年4月改正】大糸線信濃大町駅まで季節延長運転を開始。

【1972年3月15日】大糸線への季節延長区間が、白馬駅まで延びる。

【1972年10月2日】甲府発着の列車が1往復設定される

【1973年10月1日改正】183系使用開始。食堂車が廃止となる。

【1975年12月6日】189系電車を使用開始。

【1982年11月15日改正】大糸線乗り入れを定期列車とし、南小谷駅まで区間延長。

【1983年7月5日改正】塩嶺トンネルが開通。辰野経由からみどり湖経由(新線)に切り替わりスピードアップ。

【1986年11月1日改正】中央本線の急行が大量に特急格上げとなり、特急あずさ号として統一。⇒22.5往復に。

同時に東京・千葉発着列車の運行開始。

【1987年12月改正】183系グレードアップ仕様の車両が登場。

【1988年3月13日改正】甲府駅発着列車を特急かいじ号として分離。

【1991年3月21日改正】成田空港駅開業に伴い、千葉発着のあずさ1往復を成田空港まで延長運転する臨時列車登場。

=ウィングあずさ号(1993年秋の運転で終了)

【1993年12月23日改正】E351系電車を使用開始。

【1994年12月3日改正】E351系により「スーパーあずさ号」運行開始。

【2001年12月1日改正】E257系投入開始。E257系あずさ号貫通型

【2002年12月1日改正】エル特急の呼称を廃止。車両をE257系に統一。

【2004年3月13日改正】号数の振り方を「通し番号」に変更。する。スーパーあずさ号の東京乗り入れ廃止。

【2007年3月18日】全席禁煙を実施。

【2010年3月13日改正】スーパーあずさ号の大糸線直通を廃止、「スーパーあずさ」は新宿~松本間のみとなる。

【2013年3月16日改正】スーパーあずさ号の東京乗り入れ再開。

 ●運転区間:新宿・東京・千葉~松本・南小谷  運転本数:合計18往復  使用車両:E351系・E257系

【2017年12月23日】E353系を営業列車に投入。まずは4往復から。

【2018年3月17日改正】E353系をスーパーあずさ、全8往復に投入。

【2018年7月1日】E353系を特急あずさにも3往復に投入。

【2019年3月16日改正】E353系に世代交代完了。スーパーあずさの名称を廃止、特急あずさに統一。

【2020年3月14日】特急あずさ・かいじ号が共通で通し番号となる。

【2022年3月12日】2往復の甲府~松本間を廃止し、特急かいじ号に編入。⇒16往復に。

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