E2系
新幹線E2系0番代(しんかんせんE2けいでんしゃ)は、北陸新幹線「あさま」及び秋田新幹線「こまち」と併結して走行する東北新幹線「やまびこ」に使用する車両として開発されました。
北陸新幹線は、高崎~軽井沢間に1000分の30の急勾配が約30kmに亘って連続し、軽井沢付近では電源周波数が50/60Hzの異周波となるなど、厳しい線路条件となっています。
E2系0番代はこれらの条件を満足するため、急勾配区間における強力な登坂パワーや、両周波数で安定した性能を発揮する電気機器の採用、高速運転時の騒音・環境対策としては、トンネル進入時の微気圧波低減のため先頭車両形状の最適化や、パンタグラフから発する騒音低減のためパンタカバーの採用、車体表面の凹凸を極力なくして平滑化することにより空力音を低減しました。
客室は間接照明とグレーを基調とした落ち着いた内装の中に、青・紫・緑を基調とした腰掛をランダムに配置してカジュアルな雰囲気を演出し、振動や騒音の低減など単に物理的な尺度における快適性だけではなく、お客さまにくつろぎと安らぎを感じてご利用いただける快適な移動空間の提供を目指しました。
E2系0番代は東北・上越新幹線と北陸新幹線共通で使用してきましたが、車両運用を分けることとなり、一部は、東北新幹線八戸延伸開業に合わせて導入したE2系1000番代と同様に8両編成から10両編成に変更しました。
E2系1000番代は、E2系0番代の諸元を一部見直し、電源周波数を50Hz専用として東北・上越新幹線の使用に限定したもので、「こまち」併結の「やまびこ」の乗車効率の高さや八戸延伸開業により速達タイプの列車ご利用のニーズが高まることを予想して、10両編成で新造しました。高速走行時の車両動揺を抑えるため、両先頭車両とグリーン車に高速営業車両としては世界初のフルアクティブサスペンションを採用し、そのほかの車両にはセミアクティブサスペンションを採用しました。フルアクティブサスペンションは、左右方向の揺れをセンサにより検知し、圧縮空気で台車内のアクチュエータを動かして強制的に揺れを抑えるシステムで、車体間ダンパの採用による相乗効果により大幅な乗り心地の向上が実現しました。
北陸新幹線向けはN編成、東北・上越新幹線向けはJ編成の名称が使用されている
E2系(N編成)編成編成図
← 東京 青森・長野・新潟 →
| 号車 | 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 |
| 形式 | E223形 (T1c) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1k) |
E226形 (M2) |
E215形 (M1s) |
E224形 (T2c) |
| 座席 | 普通車 | 普通車 | 普通車 | 普通車 | 普通車 | 普通車 | グリーン車 | 普通車 |
| 編成 N1 – N13 |
0番台 | 100番台 | 0番台 | 200番台 | 400番台 | 300番台 | 0番台 | 0番台 |
| 編成 N21 |
1 | 101 | 1 | 201 | 401 | 301 | 1 | 101 |
E2系(J編成)編成編成図
← 東京 青森・長野・新潟 →
| 号車 | 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 |
| 形式 | E223形 (T1c) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1k) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1) |
E226形 (M2) |
E215形 (M1s) |
E224形 (T2c) |
E2系 Wi-Fi…全編成対応済
E2系電車基本情報
| E2系電車 | |
|---|---|
| E2系電車基本編成 | |
| 基本情報 | |
| 走行区間 | |
| 製造所 | 川崎重工業車両カンパニー 日立製作所笠戸事業所 東急車輛製造 日本車輌製造 |
| 運用者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
| 製造年 | 1995年 – 2010年 |
| 製造数 | 53編成502両 |
| 投入先 | 東北新幹線・上越新幹線・北陸新幹線 |
| 主要諸元 | |
| 編成 | 10両編成 |
| 最高運転速度 | 275 km/h(東北新幹線) 260 km/h(北陸新幹線) 240 km/h(上越新幹線) |
| 起動加速度 | 1.6 km/h/s |
| 減速度(常用) | |
| 編成重量 | 352.1 t(N編成量産車落成時) 442.8 t(J編成1000番台量産車落成時) |
| 車両定員 | |
| 編成長 | 201.4 m(N編成) 251.4 m(J編成) |
| 車体 | アルミニウム合金 |
| 台車 | DT206形(電動車)、TR7004形(付随車) |
| 主電動機 | かご形三相誘導電動機 MT205 |
| 主電動機出力 | 300 kW × 4基/両(1時間定格) |
| 駆動方式 | WN駆動方式 |
| 歯車比 | 3.04 |
| 編成出力 | 7,200 kW (N編成) 9,600 kW (J編成) |
| 制御方式 | VVVFインバータ制御(IGBTまたはGTO) |
| 電気方式 | 交流25,000V・50Hz/60Hz(基本番台) 交流25,000V・50Hz(1000番台) |
| 制御装置 | CI 4形(基本番台)、CI 11形(1000番台) |
| 制動装置 | 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(応荷重装置付)、抑速ブレーキ |
| 保安装置 | ATC-2型、DS-ATC |