特急いなほ
E653系

愛称 | 特急いなほ |
---|---|
形式 | E653系 |
区間 | 新潟⇔秋田駅 |
デビュー | 2013年9月 |
最高速度 | 120km/h |
運行区間 | 羽越本線、白新線など(新潟⇔酒田⇔秋田) 信越本線(新潟⇔上越妙高・新井) |
羽越方面
特急いなほってどんな特急?どこからどこまで走っているの?
特急いなほを簡単に紹介します。
羽越本線の特急「いなほ」用として、「フレッシュひたち」で活躍していたE653系をリニューアルし、グレードアップさせて誕生した車両。車体カラーは、日本海に沈む夕日に輝く波とあかね空をゆるやかな曲線で表現しています。客室内は、新たに2列+1列に座席を配したグリーン車を設置しており、1820mmという広いシートピッチと前後の腰掛間を仕切ることでプライベート感を重視しつつ、ゆったりくつろげる空間を目指した車両です。
2022年3月改正からは1往復のみ特急しらゆき編成を使用した4両編成を使用し、利用の多く見込まれる時に7両で運転する形態になる。
特急いなほ号主要区間料金表(新潟駅発着)
特急いなほ 主要区間の運賃・料金(新潟駅発着・大人・片道・通常期)
区間 | 普通車自由席料金 | 普通車指定席料金 | グリーン車料金 |
---|---|---|---|
新潟駅⇔村上駅 | 2,120円 | 2,650円 | 3,420円 |
新潟駅⇔鶴岡駅 | 4,000円 | 4,530円 | 6,800円 |
新潟駅⇔鶴岡駅 | 4,000円 | 4,530円 | 6,800円 |
新潟駅⇔酒田駅 | 4,840円 | 5,370円 | 7,640円 |
新潟駅⇔秋田駅 | 6,820円 | 7,350円 | 11,010円 |
東京駅⇔村上駅 | 11,580円 | 12,380円 | 17,070円 |
東京駅⇔鶴岡駅 | 12,890円 | 13,680円 | 19,880円 |
東京駅⇔酒田駅 | 13,750円円 | 14,540円 | 20,740円 |
※東京発着は上越新幹線と「いなほ」号を新潟駅で乗り継いだ場合の運賃・料金です。
●特急「いなほ」号にご乗車になるには、運賃と特急料金があわせて必要です。
●主要区間料金表は運賃と特急料金の総額を表示しています。
●主要区間早見表は運賃と特急料金をそれぞれ表示しています。
●指定席特急料金は通常期の価格です。閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しです。
●自由席特急料金は通年同額です。
特急いなほ停車駅(秋田駅発着)
特急「いなほ」の停車駅は、新潟、豊栄、新発田、中条、坂町、村上、府屋、あつみ温泉、鶴岡、余目、酒田、遊佐、象潟、仁賀保、羽後本荘、秋田駅です。
駅番号 | 駅名 | 駅の読み方 | 停車駅 |
---|---|---|---|
– | 新潟駅 | にいがた | ● |
豊栄駅 | とよさか | ● | |
新発田駅 | しばた | ● | |
中条駅 | なかじょう | ● | |
坂町駅 | さかまち | ● | |
村上駅 | むらかみ | ● | |
府屋駅 | ふや | ● | |
あつみ温泉駅 | あつみおんせん | ● | |
鶴岡駅 | つるおか | ● | |
余目駅 | あまるめ | ● | |
酒田駅 | さかた | ● | |
遊佐駅 | ゆざ | ● | |
象潟駅 | きさかた | ● | |
仁賀保駅 | にかほ | ● | |
羽後本荘駅 | うごほんじょう | ● | |
秋田駅 | あきた | ● |
●全列車停車、▲一部の列車が停車
特急いなほ号を割引きっぷで安く乗る方法
特急いなほ号の割引きっぷには、おもに以下のものがあります。
・えきねっと「トクだ値」
・週末パス
・東京フリー乗車券
・JR東日本株主優待割引券
・学生割引
特急いなほ えきねっとトクだ値
えきねっとトクだ値は、JR東日本のインターネット予約サイト「えきねっと」(会員登録無料)の会員向けに設定されている特急列車の割引きっぷです。
乗車券と特急券がセットになっていて、「いなほ」の場合、割引率は約20%です。期間限定で、割引率40%の「お先にトクだ値」が発売されることがあります。
えきねっと「トクだ値」は、列車・席数限定です。そのため、一般発売の指定席に空席があっても、「トクだ値」で予約できないこともあります。
特に年末年始やゴールデンウィークなどの繁忙期は、座席数が限られますので、お早めにお申し込みください。
えきねっと「トクだ値」(チケットレス)の価格
区間 | トクだ値10 | トクだ値30 |
---|---|---|
新潟駅⇔鶴岡駅 | 4,070円 | 3,160円 |
新潟駅⇔余目駅 | 4,430円 | 3,440円 |
新潟駅⇔酒田駅 | 4,830円 | 3,750円 |
新潟駅⇔羽後本庄駅 | 5,910円 | 4,590円 |
新潟駅⇔秋田駅 | 6,600円 | 5,130円 |
※他にも設定区間があります。
週末パス
週末パスは、JR東日本の南東北以南のエリアが乗り放題になるきっぷです。羽越線は酒田以南がエリアに入ります。土休日の2日間有効で、価格はおとな8,880円、こども2,600円です。新幹線料金は含まれていません。
首都圏と庄内地方を土休日で往復する場合、乗車券代わりに使うことができます。片道あたり4,440円で、東京~酒田間の場合、別途6,180円(通常期)の特急券を購入すると、片道あたり10,620円で上越新幹線と「いなほ」に乗車できる計算になります。
こどもの価格が安いので、小学生連れはさらにオトクです。前日までの発売です。平日は使えません。
東京フリー乗車券
東京フリー乗車券は、「遊佐~酒田~あつみ温泉」の各駅から東京までの往復と、東京の電車特定区間が乗り放題がついたきっぷです。価格は11,420円(小児半額)です。新幹線料金は含まれていません。
庄内地方から首都圏を往復旅行する場合、乗車券として使うことができます。片道あたり5,710円で、東京~酒田間の場合、別途6,180円(通常期)の特急券を購入すると、片道あたり11,890円で上越新幹線と「いなほ」に乗車できる計算になります。
有効期間は4日間で、前日までの発売です。平日も利用できます。
JR東日本株主優待割引券
JR東日本の株主優待割引券(株主優待券)は、JR東日本が株主向けに発行している割引券です。駅の窓口できっぷを購入する際に、株主優待割引券1枚を提出すると、運賃・料金がそれぞれ2割引になります。株主優待割引券は2枚まで同時利用可能で、2枚の利用なら4割引となります。
特急いなほ 学生割引(学割)
学生割引(学割)は、JRから指定を受けた学校の生徒を対象に、JRの運賃が2割引になるという制度です。中学、高校、大学は学割の対象になります。専門学校も多くは学割の対象になります。
学割が利用できるのは、片道101km以上のJR線を利用する場合です。割引内容は、運賃が2割引です(特急券は割引なし)。学割を利用するには、所属する学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」(学割証)が必要です。
特急いなほの場合、新潟駅起点であつみ温泉以遠、秋田駅起点で酒田以遠なら学割が適用されます。
特急いなほ号のデータファイル
【登場時:1969年10月1日】
運転区間:上野~秋田 運転本数:1往復 使用車両:キハ80系気動車(下り8時間10分)
【1972年10月2日改正(羽越本線電化)】上野~青森に1往復増発⇒2往復。485系電車を投入(公式発表とは異なり9月末には電車化していた)。
【1979年7月1日改正】秋田発着で1往復増発⇒3往復に。
【1982年7月ごろ】一部・食堂車営業休止。
【1982年11月15日(上越新幹線開業)改正】新潟~秋田・青森に区間短縮。5往復になり、エル特急に指定。
【1985年3月14日(新幹線上野駅開業)改正】酒田発着列車を新規運行開始⇒6往復に。485系6両編成に変更。
【1986年12月27日】臨時列車でボンネット型の使用開始。イラストマーク出現。田植え期の鶴岡市内で特急いなほ
【1988年3月13日改正】1往復増発。季節列車を定期化⇒8往復に。
【1991年3月16日改正】1往復、村上・鶴岡のみ停車の酒田発着速達列車を設定。(通称「スーパーいなほ」)。
【1993年3月18日改正】村上発着の2往復を運行開始(増発は1往復)⇒9往復。
通称「スーパーいなほ」は通常の停車駅に戻された。
【1995年12月1日改正】7往復に減便。
【1997年3月22日(秋田新幹線開業)改正】酒田~秋田間の運行を大幅削減。
【1997~98年ごろ】ボンネット型の臨時列車が終了。
【2001年3月3日改正】特急白鳥号が廃止され、特急雷鳥の新潟発着も系統分離したため、
いなほ号(新潟~青森=458.8km)が在来線最長距離の昼行列車になった。
【2002年12月1日改正】エル特急指定を廃止。
【2005年12月25日事故】秋田発新潟行特急いなほ14号が第2最上川橋梁通過直後に突風により脱線転覆する事故。
【2007年3月18日改正】全車両禁煙化。
【2010年12月4日(東北新幹線全線開業)改正】秋田~青森を特急つがる号に分離。最長距離在来線特急の座を特急しなの号(長野~大阪=444.1km)に譲った。
【2013年】E653系投入開始。
【2016年3月ごろ】イラストトレインマーク採用。
【2018年4月15日改正】新潟駅高架ホーム化。乗り換えがスムーズに。
【2019年10月1日】50周年記念。
【2022年3月12日】秋田発着1往復を酒田発着に変更。また1往復について、特急しらゆき編成を使用した4両編成(グリーン車なし)を基本的に使用し、利用の多く見込まれる時に7両で運転する形態になる。