日本の鉄道技術を後世に

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特急南紀
HC85系

特急南紀
基本情報
愛称 特急南紀
形式 HC85系
区間 名古屋⇔紀伊勝浦駅
デビュー 1978年10月2日
最高速度 120km/h
使用路線 JR東海:関西本線・紀勢本線
伊勢鉄道:伊勢線
JR西日本:紀勢本線(きのくに線)

和歌山 紀伊勝浦方面

特急南紀ってどんな特急?どこからどこまで走っているの?

特急南紀を簡単に紹介します。

特急 南紀(なんき)は、東海旅客鉄道(JR東海)・伊勢鉄道・西日本旅客鉄道(JR西日本)が、名古屋駅 – 新宮駅・紀伊勝浦駅間を関西本線・伊勢線・紀勢本線経由で運行する特急列車である。

1978年10月2日に紀勢本線和歌山駅 – 新宮駅間の電化が完成したことにより、従来天王寺駅 – 名古屋駅間を紀勢本線経由で運転していた旧「くろしお」の運転区間を分割することになった。このため、旧「くろしお」の三重県内の運転は廃止され、名古屋駅 – 紀伊勝浦駅間に特急「南紀」を新設したのが始まりである。

特急南紀号主要区間料金表

特急南紀号 主要区間の運賃・料金(名古屋発着 大人・片道・通常期)

区間 普通車自由席料金 普通車指定席料金
名古屋駅⇔四日市駅 1,140円 1,770円
名古屋駅⇔津駅 2,270円 2,900円
名古屋駅⇔松阪駅 3,210円 3,740円
名古屋駅⇔尾鷲駅 5,680円 6,210円
名古屋駅⇔熊野市駅 6,450円 6,980円
名古屋駅⇔新宮駅 7,000円 7,530円
名古屋駅⇔紀伊勝浦駅 7,330円 7,530円

●特急「南紀」号にご乗車になるには、運賃と特急料金があわせて必要です。

●主要区間料金表は運賃と特急料金の総額を表示しています。

●主要区間早見表は運賃と特急料金をそれぞれ表示しています。

●指定席特急料金は通常期の価格です。閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しです。

●自由席特急料金は通年同額です。

特急南紀停車駅(名古屋駅発着)

駅番号 駅名 駅の読み方 停車駅
CJ00 名古屋駅 なごや
CJ07 桑名駅 くわな
CJ11 四日市駅 よっかいち
鈴鹿駅 すずか
津駅
松阪駅 まつさか
多気駅 たき
三瀬谷駅 みせだに
紀伊長島谷駅 きいながしま
尾鷲駅 おわせ
熊野市駅 くまのし
新宮駅 しんぐう
紀伊勝浦駅 きいかつうら

●全列車停車、▲一部の列車が停車

特急南紀号を割引きっぷで安く乗る方法

特急 南紀号の割引きっぷには、おもに以下のものがあります。
・南紀往復割引きっぷ
・南紀・熊野古道フリーきっぷ
・南紀特急回数券
・学生割引

南紀往復割引きっぷ

南紀往復割引きっぷはJR東海が販売しているフリーきっぷです。おもに三重県内の特急「南紀」の主要区間に設定されています。

特急「南紀」号の普通車指定席が利用できます。

有効期間は、区間により2~4日間です。

特急南紀往復割引きっぷの価格

区間 価格
津⇔尾鷲駅 12,370円
津⇔熊野市駅 18,660円
津⇔新宮駅 12,120円
津⇔紀伊勝浦駅 18,400円

※有効期間は4日間です。

南紀・熊野古道フリーきっぷ

南紀・熊野古道フリーきっぷはJR東海が販売しているフリーきっぷです。「伊勢路コース」と「中辺路コース」があり、それぞれフリー区間が設定されています。

フリーエリアまでの往復に特急「南紀」号の普通車指定席が利用できます。また、フリーエリアでは、特急、快速、普通列車の普通車自由席が乗り降り自由です。

有効期間は3日間です。

南紀・熊野古道フリーきっぷの価格(名古屋市内発)

名称 価格
伊勢路コース 8,380円
中辺路コース 9,970円

※他にも発着地があります。

南紀特急回数券

特急「南紀」号には、4枚セットの南紀特急回数券が販売されています。普通車自由席が利用できます。有効期間は1ヶ月間です。

区間 価格 1枚あたり
津駅⇔紀伊長島駅 8,760円 2,190円
津駅⇔尾鷲駅 12,400円 3,100円
津駅⇔熊野市駅 14,560円 3,640円
津駅⇔新宮駅 16,920円 4,230円
津駅⇔紀伊勝浦駅 17,120円 4,280円

学生割引(学割)

学生割引(学割)は、JRから指定を受けた学校の生徒を対象に、JRの運賃が2割引になるという制度です。中学、高校、大学は学割の対象になります。専門学校も多くは学割の対象になります。

学割が利用できるのは、片道101km以上のJR線を利用する場合です。割引内容は、運賃が2割引です(特急券は割引なし)。学割を利用するには、所属する学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」(学割証)が必要です。

特急「南紀」の場合、名古屋駅起点で乗車すると、途中で伊勢鉄道線を経由するため、その部分はJRの営業キロに含まれません。

JRの駅にある『みどりの窓口・みどりの券売機』
旅行会社の窓口
インターネット予約サイト(e5489

インターネット予約サイトできっぷを購入する場合、きっぷの受け取り場所には注意が必要です。

特急 南紀 空席状況

特急『南紀』の最新空席状況は、JRサイバーステーションで確認(6時00分から23時50分まで)できます。座席単位の細かい空席状況まではわかりませんが、列車ごとの大まかな空席状況については確認できます。

特急南紀号のデータファイル

【登場時:1978年10月2日】

 運転区間:名古屋~紀伊勝浦  運転本数:3往復  使用車両:キハ82形(キハ80系)

【JR分社化発足時:1987年4月1日】

 運転区間:名古屋~紀伊勝浦  運転本数:4往復  使用車両:キハ82形(キハ80系)

【1992年3月14日】キハ85系に置き換え

【1996年7月25日】キハ85系ワイドビュー南紀号に加え、373系、383系特急にも「ワイドビュー」を付け始める。

【2017年3月4日改正時】

 運転区間:名古屋~新宮・紀伊勝浦  運転本数:4往復  使用車両:キハ85系

【2022年3月12日】ワイドビューの名称を廃止してシンプルに特急南紀号となる。

【2023年7月1日】HC85系を一気投入・デビュー。

【2024年3月16日】新宮~紀伊勝浦でワンマン運転を開始。