特急しなの
383系

愛称 | 特急しなの |
---|---|
形式 | 383系 |
区間 | 名古屋⇔長野 |
デビュー | 1968年10月1日 |
最高速度 | 130km/h |
使用路線 | 中央本線・篠ノ井線・信越本線 |
長野方面
特急しなのってどんな特急?どこからどこまで走っているの?
特急しなのを簡単に紹介します。
特急「しなの」は、1953年に名古屋駅 – 長野駅間で準急列車として運転を開始し、当初は毎日運転の不定期列車であったが、1956年11月に定期列車化された。1959年には新型車両を投入して急行列車に変更され、所要時間も1時間短縮されて4時間40分前後になった。1965年ごろには、中央西線でも特急列車を運転しても採算がとれるほどの需要があった。急勾配であるために高出力のエンジンを搭載した気動車の開発が必要だったので、キハ91形が試作されて試験が行われた。結果、高出力特急気動車のキハ181系が新製投入され、1968年10月から特急列車化された。
1973年5月に中央西線が電化されると、7月からは一部の列車に振り子式車両の381系電車が投入されて電車化が開始され、1975年3月から全列車が電車で運転されるようになった。1995年からは制御付き自然振り子方式の383系電車が投入され、翌1996年12月1日には長野駅発着の定期列車は383系に統一された。
なお本列車は、JRグループの中で最後までエル特急を名乗った列車のひとつであった。
特急しなの号主要区間料金表
特急しなの号 主要区間の運賃・料金(名古屋発着 大人・片道・通常期)
区間 | 普通車自由席料金 | 普通車指定席料金 | グリーン車料金 |
---|---|---|---|
名古屋駅⇔多治見駅 | 1,440円 | 1,970円 | 2,740円 |
名古屋駅⇔中津川駅 | 2,540円 | 3,070円 | 3,840円 |
名古屋駅⇔木曽福島駅 | 4,170円 | 4,700円 | 6,970円 |
名古屋駅⇔松本駅 | 5,610円 | 6,140円 | 8,410円 |
名古屋駅⇔長野駅 | 6,930円 | 7,460円 | 11,120円 |
●特急「しなの」号にご乗車になるには、運賃と特急料金があわせて必要です。
●主要区間料金表は運賃と特急料金の総額を表示しています。
●主要区間早見表は運賃と特急料金をそれぞれ表示しています。
●指定席特急料金は通常期の価格です。閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しです。
●自由席特急料金は通年同額です。
特急しなの停車駅(名古屋駅発着)
特急「しなの」の停車駅は、名古屋、金山(一部は通過)、千種、多治見、恵那(一部は通過)、中津川、南木曽(一部は通過)、上松(一部は通過)、木曽福島、塩尻、松本、明科(一部は通過)、聖高原(一部は通過)、篠ノ井、長野駅です。
駅番号 | 駅名 | 駅の読み方 | 停車駅 |
---|---|---|---|
名古屋駅 | なごや | ● | |
金山駅 | かなやま | ▲ | |
CA08 | 千種駅 | ちくさ | ● |
多治見駅 | たじみ | ● | |
恵那駅 | えな | ▲ | |
中津川駅 | なかつがわ | ● | |
南木曽駅 | なぎそ | ▲ | |
上松駅 | あげまつ | ▲ | |
木曽福島駅 | きそふくしま | ● | |
塩尻駅 | しおじり | ● | |
松本駅 | まつもと | ● | |
明科駅 | あかしな | ▲ | |
聖高原駅 | ひじりこうげん | ▲ | |
篠ノ井駅 | しののい | ● | |
長野駅 | ながの | ● |
●全列車停車、▲一部の列車が停車
特急しなの号を割引きっぷで安く乗る方法
特急 しなの号の割引きっぷには、おもに以下のものがあります。
・信濃路フリーきっぷ
・青空フリーパス
・特急回数券
・学生割引
・ジパング倶楽部(シニア向け)
信濃路フリーきっぷ、
特急しなの号信濃路フリーきっぷは、JR東海が販売しているフリーきっぷです。
信濃路フリーきっぷは長野・松本・白馬周辺が乗り降り自由です。篠ノ井線塩尻~長野間と、大糸線松本~南小谷間がフリーエリアになっています。
木曽路フリーきっぷは、木曽福島周辺が乗り降り自由です。中央線中津川~洗馬間がフリーエリアです。
信濃路フリーきっぷと木曽路フリーきっぷは、フリーエリアまでの往復に特急「しなの」号の普通車指定席が利用できます。また、フリーエリアでは、特急、快速、普通列車の普通車自由席と、指定されたバス路線が乗り降り自由です。
有効期間はいずれも3日間です。
特急しなの号信濃路フリーきっぷの価格(名古屋市内発)
名称 | 価格(大人) |
---|---|
信濃路フリーきっぷ | 13,620円 |
有効期間はいずれも3日間です。
青空フリーパス
青空フリーパスは、JR東海の名古屋近郊エリアが乗り放題になるきっぷです。中央線のフリーエリアは名古屋~木曽平沢間です。
土休日の1日間有効で、価格はおとな2,620円、こども1,310円です。別途特急券を購入すれば、「しなの」号にも乗車できます。新幹線には別途料金を支払っても乗車できません。
名古屋~木曽福島間の乗車券の定価は2,310円なので、名古屋から基礎エリアに週末に日帰りで往復すれば格安となります。乗車日当日に購入できます。
特急しなの号 特急回数券
特急「しなの」号には、6枚セットの在来線特急回数券が販売されています。区間により、指定席が使えるものと、自由席が使えるものがあります。有効期間は3ヶ月間です。
名古屋~中津川間には、4枚セットの「しなの特急回数券」が設定されています。自由席のみ利用でき、有効期間は1ヶ月です。
特急「しなの」特急回数券(名古屋発着)
区間 | 名称 | 価格 | 1枚あたり |
---|---|---|---|
名古屋駅⇔中津川駅 | しなの 特急回数券 |
7,440円 | 1,860円 |
名古屋駅⇔木曽福島駅 | 在来線指定席 特急回数券 |
25,740円 | 4,290円 |
名古屋駅⇔塩尻駅 | 在来線指定席 特急回数券 |
31,620円 | 5,270円 |
名古屋駅⇔松本駅 | 在来線自由席 特急回数券 |
30,900円 | 5,150円 |
名古屋駅⇔松本駅 | 在来線指定席 特急回数券 |
32,940円 | 5,490円 |
名古屋駅⇔長野駅 | 在来線自由席 特急回数券 |
38,280円 | 6,380円 |
名古屋駅⇔長野駅 | 在来線指定席 特急回数券 |
40,200円 | 6,700円 |
学生割引(学割)
学生割引(学割)は、JRから指定を受けた学校の生徒を対象に、JRの運賃が2割引になるという制度です。中学、高校、大学は学割の対象になります。専門学校も多くは学割の対象になります。
学割が利用できるのは、片道101km以上のJR線を利用する場合です。割引内容は、運賃が2割引です(特急券は割引なし)。学割を利用するには、所属する学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」(学割証)が必要です。
特急「しなの」の場合、名古屋駅起点で木曽福島以遠で学割が適用されます。名古屋~松本、長野間は適用範囲です。
ジパング倶楽部(シニア向け)
ジパング倶楽部はJRが運営しているシニア向けの会員制サービスです。入会資格は男性65歳以上、女性60歳以上です。
JR線を営業キロで片道・往復・連続201キロ以上利用するという条件で、運賃・料金が2〜3割引になります。
JRの駅にある『みどりの窓口・みどりの券売機』
旅行会社の窓口
インターネット予約サイト(e5489)
インターネット予約サイトできっぷを購入する場合、きっぷの受け取り場所には注意が必要です。
特急 しなの 空席状況
特急『しなの』の最新空席状況は、JRサイバーステーションで確認(6時00分から23時50分まで)できます。座席単位の細かい空席状況まではわかりませんが、列車ごとの大まかな空席状況については確認できます。
特急しなの号のデータファイル
【登場前】1953年11月11日に準急しなの号として名古屋~長野を結んで1往復運転開始。
【1959年12月13日】急行化。キハ55系気動車を投入。
【1961年10月1日改正】キハ58系気動車を投入。
【1963年10月1日改正】急行信州号を急行しなの号に統合。⇒2往復。
【1966年3月5日改正】1往復増⇒3往復に。
【1967年10月1日改正】1往復増⇒4往復に。キハ91形を投入。
【登場時:1968年10月1日】
運転区間:名古屋~長野 運転本数:1往復 使用車両:キハ181系
【1971年4月26日改正】急行ちくま号(大阪~長野)の昼行列車を吸収統合。⇒3往復に。
【1973年7月10日改正(名古屋~塩尻間電化)】
5往復増⇒8往復に。 381系を投入したが2往復はキハ181系を継続。
【1973年10月】自由席を新設。エル特急になる。
【1975年3月10日】オール381系化。
【1978年10月2日改正】1往復増⇒9往復に。
【1982年11月15日改正】急行つがいけ号を特急格上げ。1往復が(名古屋~白馬)増発⇒10往復に。
【1988年3月13日改正】パノラマ型グリーン車登場。6往復増⇒16往復(不定期3往復含む)に。
【1995年】383系電車投入開始。
【1996年12月1日改正】長野発着全列車を383系に統一。名古屋~長野が最短2時間43分となる。
【1997年10月1日改正(長野新幹線開業・しなの鉄道開業)】篠ノ井駅に停車するようになる。
【2007年3月18日改正】喫煙車を指定席車1両に縮小。
【2008年3月15日改正】日本三大車窓「善光寺平の景色」と姨捨駅の通過時刻の車内放送開始。
【2009年6月1日改正】全車禁煙化。
【2010年12月4日改正】大阪発着のしなの号が在来線の最長距離定期昼行特急列車になる。青森発着の特急いなほの系統分離による。
【2012年3月17日】車内販売の営業を名古屋~塩尻に限定。
【2013年3月16日改正】車内販売廃止。
【2014年7月9日災害】大雨により南木曽~十二兼間の橋梁の橋桁が流出し、全列車運休に。
【2014年8月6日復旧】運転再開。
【2016年3月26日改正】全列車、名古屋発着に統一され、大阪発着の特急しなの廃止。
【2022年3月12日】ワイドビューを取りやめ。特急しなの号に。