２２５系

225系は、JR西日本の新快速で運用されるなど、223系とともにアーバンネットワーク（京阪神地区）の主力を担う車両である。2009年（平成21年）9月16日の定例社長会見において225系を新造することが発表された。JR西日本発足時に製造された221系で確立された「明るく、静かで快適乗り心地」を継承しつつ、従来車両に比べて、さらに安全性向上を図るとともに、車内設備や旅客サービスを改善している。

2010年（平成22年）から2012年（平成24年）にかけて東海道本線（琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線）・山陽本線（JR神戸線）向けの0番台110両と、阪和線・関西空港線向けの5000番台116両の計226両が製造された。

2010年（平成22年）10月23日に神戸駅と大阪駅で、10月24日に天王寺駅と京都駅で、それぞれ車両展示会が開催された。

2016年（平成28年）から2017年（平成29年）にかけて2次車として100番台・5100番台が製造され、2020年（令和2年）から2024年（令和6年）にかけて3次車として100番台の増備が実施された。2023年（令和5年）には新快速の有料座席サービス「Aシート」を連結した列車を増発するため、専用車両の700番台を連結した4次車が1月に導入された。

２２５系　運用

網干総合車両所本所

網干総合車両所本所には0番台8両編成×7本（I1 – I7編成）・4両編成×3本（U1 – U3編成）と、100番台8両編成×7本（I8 – I14編成）・4両編成×9本（U4 – U10・K1・K2編成）・6両編成×14本（L1 ｰ L14編成）の合計244両が配置されており

下記の線区で223系1000・2000番台と共通運用で新快速・快速などで使用されている。

北陸本線（琵琶湖線の一部）：全線
東海道本線・山陽本線（琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線）：米原駅 – 上郡駅間
湖西線：全線
草津線：全線
赤穂線：相生駅 – 播州赤穂駅間

吹田総合車両所日根野支所
日根野支所には5000番台4両編成×29本（HF401 – HF429編成）と、5100番台4両編成×14本（HF430 – HF443編成）・6両編成×11本（HF601 – HF611編成）の合計238両が配置されている。

大阪環状線：全線
阪和線：全線
関西空港線：全線
紀勢本線（きのくに線）：和歌山駅 – 周参見駅間

網干総合車両所宮原支所

宮原支所には6000番台の6両編成×5本（ML01 – ML05編成）と4両編成×3本（MY01 – MY03編成）の合計42両が配置されている。

東海道本線：大阪 – 尼崎間
福知山線（JR宝塚線）：全線

JR西日本225系電車基本情報

225系共通
JR西日本225系電車基本編成
基本情報
走行区間
製造所	川崎重工業車両カンパニー→川崎車両 近畿車輛
運用者	西日本旅客鉄道
製造年	2010年 – 2024年(０番台)
運用開始	2010年12月1日
投入先	北陸本線・東海道本線・山陽本線（琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線） 湖西線・草津線・赤穂線・大阪環状線・阪和線 関西空港線・紀勢本線（きのくに線）・東海道本線・福知山線
主要諸元
編成
軌間	1,067mm（狭軌）
電気方式	直流 1,500 V（架空電車線方式）
最高運転速度	130km/h
起動加速度
減速度（常用）
編成定員	東海道・山陽本線 133名（クモハ225） 126名（クモハ224） 144名（モハ225・モハ224） 1,123名（2次車8両編成） 547名（2次車4両編成） 1135名（3次車8両編成） 551名（3次車4両編成） 843名（3次車6両編成） 510名（4次車） 福知山線 6000番台 835名（6両） 547名（4両）
全長(最大寸法) （長・幅・高）	全長　20,000 mm 車体長　19,500 mm　19,570 mm（先頭車） 全幅3,003 mm 全高4,085 mm 車体高さ3,630 mm
車体	ステンレス
台車	軸梁式ボルスタレス台車 （ヨーダンパ付）
主電動機	かご形三相誘導電動機
主電動機出力	270 kW/基
駆動方式	WN継手式中実軸平行カルダン方式
歯車比	1：6.53
制御方式	2レベル IGBT素子VVVFインバータ制御
制御装置	WPC15A-G1（1C2M・静止形インバータ一体型）
制動装置	電気指令式（直通・回生〔純電気式〕・抑速・耐雪・駐車ブレーキ付き）
保安装置	ATS-SW,ATS-P 列車防護無線装置 EB・TE装置 車両異常挙動検知システム EB-N（デッドマン装置）(5100番台) 車両異常挙動検知システム(5100番台)