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特急ひだ
HC85系

特急ひだ
基本情報
愛称 特急ひだ
形式 HC85系
区間 名古屋・大阪⇔高山・富山
デビュー 1958年3月1日
最高速度 120km/h
使用路線 JR東海:東海道本線・高山本線
JR西日本:東海道本線・高山本線
関連サイト 特急ひだ

高山・富山・大阪方面

特急ひだってどんな特急?どこからどこまで走っているの?

特急ひだを簡単に紹介します。

特急 ひだは、名古屋・大阪⇔高山・富山を結ぶJR東海・西日本の特急列車です。
飛騨高山や下呂温泉などの観光地への移動手段、および東海地方⇔北陸地方を連絡する移動手段として、多くの人に利用されています。

大阪駅発着の列車は1日に上り下りそれぞれ1本だけで、他の列車はすべて名古屋発着です。また、高山⇔富山間を走る列車は半数以下で、名古屋⇔高山間で運転される列車が多くを占めています。

以前は大阪発着の設定はなかったが、急行たかやま号を特急格上げして愛称統一する形でそのままワイドビューひだ号に組み入れられた。
2001年10月のダイヤ改正までは名鉄の8500系気動車特急北アルプスとの併結運転を行なう列車も1往復存在した。

なお、特急 ひだが走っている高山本線は単線のため、列車の行き違いなどを理由に、列車の遅れが比較的発生しやすい傾向があります。
新幹線など乗り継ぎの列車に乗車する場合は、余裕を持った時間設定をすることが望ましいです。

特急 ワイドビューひだは、2022年3月12日のダイヤ改正で、特急 ひだに名称が変更されました。

特急ひだ号の走行路線データ

JR特急ひだ路線図
JR京都線(大阪駅~京都駅間)
JR琵琶湖線(京都駅~米原駅間)
JR東海道本線(名古屋駅・米原駅~高山駅間)
JR高山本線(岐阜駅~富山駅間)

特急ひだ号グリーン車席は何号車にある?

特急ひだ 3・7・11・13号
特急ひだ 6・8・14・20号
JR特急ひだ路線図
3号車と9号車は車いす対応座席に加え、車いすをご利用のままご乗車になれる車いすスペースも設置されています。
9号車の車いす対応座席及び車いすスペースは指定席です。

特急ひだ 5・25号
特急ひだ 16・36号
JR特急ひだ路線図
1号車と7号車は車いす対応座席に加え、車いすをご利用のままご乗車になれる車いすスペースも設置されています。
1号車の車いす対応座席及び車いすスペースは指定席です。
ひだ25・36号を4両編成で運転する日は、車いす対応座席及び車いすスペースが3号車になる場合があります。

特急ひだ号使用車両編成図

JR特急ひだ路線図
【JR特急ひだHC85系編成図】
JR特急ひだ号の編成図使用車両を紹介しております。
長年親しまれてきた、特急『ワイドビューひだ』は、2022年3月12日のダイヤ改正で、特急『ひだ』に名称が変更されました。

特急ひだ所要時間はどれくらい?

特急ひだの所要時間はこちらでお答えいます。
特急ひだが新型ハイブリッド気動車となってから下記のとおりの所要時間になりました。
JR大阪駅〜JR高山駅間の所要時間は約4時間26分
JR名古屋駅〜高山駅の所要時間は約2時間30分
JR名古屋駅〜富山駅の所要時間は約4時間

特急ひだ運転本数はどれくらい?

特急ひだ運転本数は下り・上り各11本
(名古屋〜高山:5本、名古屋〜富山:4本、名古屋〜飛騨古川:1本、大阪〜高山:1本)

特急ひだ よくある質問

Q 特急ひだでは車掌によるきっぷの検札がありますか?
A 自由席では、車掌によるきっぷの検札があります。
Q 特急ひだは車内販売はありますか?
A 現在は車内販売はありません。
Q 特急ひだは車両位置が変更しますか?
A 岐阜駅で進行方向が変わります。
Q 特急ひだではインターネットは使えますか?
A 車内無料Wi-Fiサービスの利用が可能です。※登録は必要

特急ひだ号主要区間料金表(運賃・料金)

特急ひだ号 主要区間の運賃・料金(大人・片道・通常期)

区間 普通車自由席料金 普通車指定席料金 グリーン車料金
名古屋駅⇔下呂駅 4,170円 4,700円 6,970円
名古屋駅⇔高山駅 5,610円 6,140円 8,410円
名古屋駅⇔富山駅 7,260円 7,790円 11,450円
岐阜駅⇔高山駅 4,500円 5,030円 7,300円
岐阜駅⇔富山駅 6,930円 7,460円 11,120円
高山駅⇔富山駅 2,890円 3,420円 4,190円
大阪駅⇔高山駅 7,920円 8,450円 設定なし
新大阪駅⇔高山駅 10,010円 11,010円 15,820円

●特急ひだ号にご乗車になるには、運賃と特急料金があわせて必要です。

●主要区間料金表は運賃と特急料金の総額を表示しています。

●主要区間早見表は運賃と特急料金をそれぞれ表示しています。

●指定席特急料金は通常期の価格です。閑散期は200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しです。

●自由席特急料金は通年同額です。

特急ひだ停車駅(大阪駅発着)

駅番号 駅名 駅の読み方 停車駅
A47 大阪駅 おおさか
A46 大阪駅 しんおおさか
A31 京都駅 きょうと
A24 草津駅 くさつ
CA83 米原駅 まいばら
CA77 大垣駅 おおがき
CA74 岐阜駅 ぎふ
鵜沼駅 うぬま
美濃太田駅 みのおおた
白川口駅 しらかわぐち
飛騨金山駅 ひだかなやま
下呂駅 げろ
飛騨萩原駅 ひだはぎわら
飛騨小坂駅 ひだおさか
久々野駅 くぐの
高山駅 たかやま

●全列車停車、▲一部の列車が停車

特急ひだ停車駅(名古屋駅発着)

駅番号 駅名 駅の読み方 停車駅
CA68 名古屋駅 なごや
CA72 尾張一宮駅 おわりいちのみや
CA74 岐阜駅 ぎふ
鵜沼駅 うぬま
美濃太田駅 みのおおた
白川口駅 しらかわぐち
飛騨金山駅 ひだかなやま
下呂駅 げろ
飛騨萩原駅 ひだはぎわら
飛騨小坂駅 ひだおさか
久々野駅 くぐの
高山駅 たかやま
飛騨古川駅 ひだふるかわ
猪谷駅 いのたに
越中八尾駅 えっちゅうやつお
速星駅 はやほし
富山駅 とやま

●全列車停車、▲一部の列車が停車

特急ひだ号を割引きっぷで安く乗る方法

特急 ひだ号の割引きっぷには、おもに以下のものがあります。

・北陸観光フリーきっぷ
・ひだ号富山往復割引きっぷ
・ハッピー名古屋往復きっぷ
・特急回数券
・学生割引
・ジパング倶楽部(シニア限定)

北陸観光フリーきっぷ

北陸観光フリーきっぷはJR東海が販売しているフリーきっぷです。北陸地方の黒部~敦賀間のJR線と第三セクター線が乗り降り自由のフリーエリアになっています。

名古屋エリアにお住まいの方が北陸エリアを観光するのに便利です。

フリーエリアまでの往復に特急「ひだ」号または特急「しらさぎ」号の普通車指定席が利用できます。また、フリーエリアでは、北陸新幹線、特急、快速、普通列車の普通車自由席が乗り降り自由です。

●名古屋〜富山の往復と、北陸エリアのJR線フリー区間がセットになっています。
●名古屋〜富山間は特急『ひだ』か、特急『しらさぎ』のいずれかを利用できます。
●こども用は半額です。
●有効期間は4日間です。

北陸観光フリーきっぷの価格

名称 価格
ひだ&しらさぎコース 名古屋発 16,230円
ひだ&しらさぎコース 名古屋発 16,230円
しらさぎ&ひだコース 浜松発 18,330円
しらさぎ&ひだコース 静岡発 19,360円

※有効期間は3日間です。

ひだ号富山往復割引きっぷ

ひだ号富山往復割引きっぷは、JR東海が発売している名古屋・岐阜~富山の往復きっぷです。「ひだ」号の普通車指定席を利用できます。

価格は、名古屋~富山が往復13,040円、岐阜~富山が往復12,590円です。
●こども用は半額です。
●有効期間は6日間です。
●フリー区間乗り放題がないぶん、北陸観光フリーきっぷより価格が安くなっています。

ひだ号富山往復割引きっぷの価格

区間 価格(おとな)
名古屋〜富山 13,040円
岐阜〜富山 12,590円

特急ひだ 特急回数券

特急 ひだ号には、6枚セットの在来線指定席特急回数券が販売されています。有効期間は3ヶ月間です。

「ひだ」特急回数券の価格

区間 名称 価格 1枚あたり
名古屋駅⇔下呂駅 在来線指定席
特急回数券
25,860円 4,310円
名古屋駅⇔高山・飛騨古川駅 在来線指定席
特急回数券
33,900円 5,650円
岐阜駅⇔高山駅 在来線指定席
特急回数券
27,660円 4,610円

学生割引(学割)

学生割引(学割)は、JRから指定を受けた学校の生徒を対象に、JRの運賃が2割引になるという制度です。中学、高校、大学は学割の対象になります。専門学校も多くは学割の対象になります。

学割が利用できるのは、片道101km以上のJR線を利用する場合です。割引内容は、運賃が2割引です(特急券は割引なし)。学割を利用するには、所属する学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」(学割証)が必要です。

特急ひだの場合、名古屋駅起点で下呂以遠で学割が適用されます。名古屋~高山、富山間は適用範囲です。

ジパング倶楽部(シニア限定)

ジパング倶楽部は、JRが運営するシニア向けの会員制サービスです。ジパング倶楽部の入会資格は、女性が60歳以上、男性が満65歳以上です。夫婦会員の場合は夫婦どちらかが65歳以上なら入会できます。

JR線を片道・往復・連続で201キロ以上を旅行する場合に、運賃・料金が20〜30%程度割引になります。年会費は個人会員が3,840円、夫婦会員が6,410円です。

特急ひだの予約

特急ひだ の指定席券は、以下の場所で予約・購入できます。自由席については、予約は必要ありません。

JRの駅にある『みどりの窓口・みどりの券売機』
旅行会社の窓口
インターネット予約サイト(えきねっとe5489

インターネット予約サイトできっぷを購入する場合、きっぷの受け取り場所には注意が必要です。

特急 ひだ 空席状況

特急『ひだ』の最新空席状況は、JRサイバーステーションで確認(6時00分から23時50分まで)できます。座席単位の細かい空席状況まではわかりませんが、列車ごとの大まかな空席状況については確認できます。

特急ひだ号のデータファイル

【登場前:1966年3月5日】準急ひだ号を急行格上げ

【登場時:1968年10月1日】

 運転区間:名古屋~金沢  運転本数:1往復  使用車両:キハ82系

【1976年10月1日改正】名古屋~高山に2往復増発⇒3往復

【1978年10月2日改正】名古屋~高山に1往復増発⇒4往復

【1980年10月1日改正】イラスト入りのヘッドマークを採用。気動車特急としては全国初。

【1985年3月14日改正】飛騨古川~金沢間を廃止。

カーブを駆け上がるワイドビューひだ

【1989年2月18日】1往復にキハ85系を導入。

【1989年3月11日改正】急行のりくら号を1往復格上げして特急ひだ号が5往復に。

【1990年3月10日改正】エル特急に指定。一部列車を富山まで延長。全列車キハ85系化。
 スピードアップ。それまで名古屋~高山間は2時間50分前後だったが、最速2時間16分に短縮。

【1991年3月16日改正】名鉄キハ8500系気動車を導入した特急北アルプス号と、美濃太田増解結を行なう臨時特急ひだ号を設定、併結運用開始。また、弾性両開きポイントを導入して時間短縮。名古屋~高山間で7分短縮⇒2時間9分に。

【1994年10月25日イベント】高山本線60周年記念でキハ82系メモリアルひだ号を運転。

【1994年12月イベント】高山本線全通60周年&美濃加茂市制40周年記念でメモリアル6040ひだ号を運転。高山本線で最後のキハ82系運転。

【1996年7月25日】ワイドビューを冠して呼ぶようになった。(時刻表では9月から)

【2001年10月1日改正】特急北アルプス号廃止。

【2004年10月災害】台風・水害により、高山~富山間が運休に。飛騨古川以南は11月に復旧。

【2007年9月8日復旧】高山本線の全線復旧。

【2009年3月14日改正】富山~猪谷間の車掌業務をJR西日本富山地域鉄道部担当に変更。

【2009年6月1日】全車両禁煙化。

【2013年3月16日改正】車内販売を廃止。

【2018年3月17日改正】エル特急指定解除(種別を廃止)。

【2018年7月1日】グリーン車で無料Wi‐fiサービス開始、11月21日からは全車両で。

【2019年12月12日】新型車両HC85系(量産先行車)公開。

【2022年3月12日】ワイドビューの名称を終了。特急ひだ号に。

【2022年7月1日】HC85系営業運転開始。

【2023年3月18日】HC85系への置き換え完了。キハ85系での運用終了。